ネットのぬいぐるみ店、雛菊堂のスタッフ。音楽好きが高じて、ボカロでの創作にいそしんだりする。写真を撮るのも好き。見習い尺八吹きでもある。
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【巡音ルカ】竜のねむる町
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たたん、たたん たたん、たたん・・・・・
予備校の帰り。9時15分発の電車に僕はのった。今日は割とすいていて、席に座ることができた。予備校ではずっと微分積分や無機物質の化学反応の予習復習だった。
(あー、ちくしょう・・・・あんなもん覚えられないよ・・・)
今日もそんな事ばかり心に巡らせていた。
...月の扉 <幻想City編>1
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月影の木の下で
もののけたちが騒ぎだす
「桜はいつ散るいつ散るの?」
あの月が向こうに沈むまで
今宵は満月 月明かり
杯に光が映るほど
蛍の光がざわめいて
宴の舞台を盛り上げる
我らの酒の美しさ...桜はいつ散る
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誰かの声を聞いて
僕は目を覚ますと
太陽の光が
目に飛び込んだ
辺りを見渡せば
絵本もおもちゃもない
青くて広い草原ばかり
家族の名前を叫んでも
そよ風が葉をなでる音がするだけ
あの町の灯はどこへ消えたの?...夢から覚めた少年
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月よりの 恵み受けて
熾天使へと 生まれ変わりぬ
光紡ぎし 6枚の羽
神に向かうに まだ足りず
12の羽を 我は欲する
我をあがめよ 我に祈れよ
12の羽を 我は得るなり
我が体は 色(しき)となるらん
次元を超えて この世に降り立ち
そなたの元に 光もたらさん
羽化
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「はぁ・・・・」
帰宅途中、溜息をついてしまった。
今日もTVに、スタジオに、ライブ会場にと大忙し。
やっとの帰宅・・・それも2カ月ぶりの。
・・・・今見た目は大丈夫かなぁ
みんなの知ってる私は虚構なのさ・・・メイクして、着飾ってさ、今は帽子をかぶって眼鏡をかけて隠してるけど、素の私なんか誰も知らな...月の扉 <百鬼夜行編>1
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それはそれは、美しい満月の下で・・・・
みなさん、こんばんわ。私は巡音ルカと申します。
本日はこの物語を拝見しに来てくださって誠にありがとうございます。
今夜、みなさんがお目にかかりますは、この満月の月蝕とともにに開かれます、「月の扉」を偶然にも通ってしまう4人少年少女を巡る3つの物語です。
一つは...月の扉 開幕の前に
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この都市のどこかに
僕は落とし物をしてしまった
だから今、僕は空っぽなんだ
学校から帰る時のことだった
でも、どこで落としたのだろうか
もう覚えていないんだ
あの公園?あの駅のホーム?
そう考えてるうちに
あたりは暗くなってしまった
するとどうでしょう!...幻想City
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午後10時を時計が知らせる
街の灯は消えてゆき
まるで眠ってゆくよう
「もう寝なさい」
お母さんがそう言うから
妹と一緒に、階段登って
部屋に入ると、人形片手に
僕らの物語が始まる
「僕は勇者
王の命で、魔王に会いに...ココアを飲んでもう寝よう
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早く、早く来てよ、パレードが始まるよ
今宵は満月、雨風もない
さぁ、もののけどもよ、騒ぎ出せ
皆でパレード、皆で行進
ホタルの光が僕らを導く!
さぁ、坊っちゃん嬢ちゃんいらっしゃい
猫もウサギも犬も狐も
食器も家具もやってきた
魑魅魍魎のどんちゃん騒ぎさ!
さぁ百鬼夜行のお通りだ...百鬼夜行(ムーンライトパレード)
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深夜0時になったのに
あなたは都市をさまよい続ける
あなたに秘密を教えましょう
猫やウサギが走り出す
パレードが始まるから
トカゲたちが騒ぎだす
王が到来したようね
電燈がチカチカ笑う
光が夜に帰ろうと
素敵なあの娘が月夜に舞う...都市の秘密を教えましょう