タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(11)
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懐中時計の秒針の前に 尖った指で衝立を立てて
蒼白く欠けた月を見真似て 欠けたまま夜に浮かべば
無限の宙に漂うだけの 碧くて丸いこの渚を ただ美しいと思えるか
背にべったりの黒い影は 黒い宇宙に溶けて消えるか
そんな事ばかり試してきたんだ
いつも引き換えに指が欠け チリチリと胸が悲しみに焼けても
手...残月
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白い炎が燃えている 僕はそれを見てる 渚の前に立つように
白い炎が燃えている それは僕の怒りで 僕の怒りだったもの
確かに この胸を 真っ黒に 焼いたもの
そのまま 何もかも燃え尽きる そう思っていたけれど
きっと 何処かで何か間違えたんだ
それが ぼんやりと悲しくて
また此処で 僕の唄になる
白い...渚の前に立つように
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星の名前なんて 知らなくても
見上げればいつでも 瞬いていた晄
響いているのは 透明な言の葉で
まるで星と星が話しているみたいと 君が笑う
誰かの足跡 とても古い足跡
夜空を駆けた 透明な水面の輪
とてもとても遠い所に 微かな唄が瞬いていて
それはきっと僕の唄で 何処かまるで君の唄だ
手を伸ばせばき...泳跡
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耳鳴り 風切り よろめいた旗のような心
完全な暗闇も 夜明けに包まれる事もないまま
墜ち続けてる そう思い込もうとしていたけれど
それさえも きっとただの手遊び
ぐるり 風巻き とても自由で恐ろしいんだ
傷は増えてく 心は空に飲まれそうなのに
自分という嘘 それを見抜いても空しいばかりで
本当も嘘も...墜落と飛翔の色彩
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遠ざかるほど 褪せていくほど
諦めるたび 彷徨うたびに
触れられなくて 見えなくなった
もう歌えない 歌をうたうよ
分かってるんだ もう此処に貴方は居ない
月を写したままの瞳 宵闇に冴えて
愛なんてまるで 夢のようなものだろう
独りであること 手を離したこと
寂しさに笑い 受け入れるたびに
無くした...美しいものを美しいと言葉にするには資格が要る、が、
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僕の手を離れ 遠ざかる紙飛行機 青と白のモノクローム
手を引いてくれた大きな背 そんな確かさを 見上げてた晴れの空
どうして僕らは 在るべき場所から離れ 旅をするのか
違う温もりが欲しいって? 本当はそんな訳じゃないのに
小さくて柔らかな輪っか 当たり前に繋いだ手を放して
真っ直ぐに伸びてく 沢山の...今日という1日を巡る旅をしよう
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夜にたゆたう 白いハンカチーフ
手を伸ばせば きっと届くけれど
ポケットに突っ込んだ手を握り締めたまま
ギュッと握り締めたまま 今はただそれを見上げてる
遠くまで旅をした気もするけれど
結局また此処に帰って来たようだ
それなりに沢山の 光や闇の纏いを愛でて
もうこの手で汚せないもの そんなものもうな...夜のけもの
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途切れ 途切れ 酷く乾いた ドア越しに響く遠吠え
堅い扉に耳を当て まるで 倒れ伏した旅人の喘ぎ
耐えられないと 閉じた眼に 幾重に言葉で蓋をして
何も見えない 何もかも遠い そんな嘘を唱えた
けれど扉の向こうには とても大きな夕景が
私も 影も飲み込んだ とても大きな夕景が
ほえろ ほえろ 火を吐...焔
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朝の焔 夜を焼いて 透明な灰 天高く舞う
冬の溜息は白く 旅立つように空へ昇る
長い夜の調の終わり ほんの一息の白妙
今はまだ 何処へも 帰りたくなくて
雪に途切れた足跡 何処へ宛ても無いまま
何もかも此処でさよなら そうやって空ばかり見てた
でも私に見えない所で 本当は綺麗な輪を描いてる
夜と朝 ...朝焼けと遺灰
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(A)
最初に見上げた無邪気な夢は きっとみんなの言う通り
ワガママな子供の駄々だった 恥かしい理想論だったけれど
(B)
特別に 特別に 何もない夜に輝いてたんだ
(A)
手を伸ばしたのは星の光 何の準備も無く駆け出して
けれど吹き抜けた風は 振り向けば宵闇に紛れ
(B)
少しづつ 少しづつ 信じ...僕らの旅は続く
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美しい美しい 何もない世界
瞳の芯が震えて 真っ白に透明な世界
きっと 此処はこの世の果て
夜明けに背を向けたままの 美しい夜の終わり
貴方の愛に「真実」を見た気がしたの
愛に意味などありはしないのに
美しい美しい 何もない世界
彷徨いの果ての 真っ白に透明な世界
きっと もう何も残ってないの
ニセ...「なにもなかったことになる」