あの日見えた 夕立ちに咲く傘
声にならない言葉 雨音にのまれた
ひざを抱いて 閉じ込めた想いは
ラムネ瓶のビー玉 行き場なんてないの
弾けきれない心は 乱反射して
いつまでも飲み干せない ぬるい甘さ
優柔不断 わかってるのに
今も 動けないまま
届かないはずと知ったのに ときめいて
寄せて返す波 心の隙間に
「―――どうして?」 あたしの気持ちは…
「―――どうしたい?」 ああ、もう!わかんないや!
泡にとけた
燃えて揺れて 咲いて爆ぜて落ちて
線香花火みたいに 消えてなくなれたら…
薄れてゆく蝉時雨 枯れる木の葉
溶けてゆく淡雪 舞い散る花びら
時間だけが 駆け抜けてくのに
未だ 変われないまま
叶うことないこの想いも
いつかは報われる?
なかったことになるくらいなら
いっそ大切に壊されないように
閉じ込めて翔ける あの海へ
いつまでも 忘れないから
「―――いいかな?」 あたしの気持ちは…
「―――いいよね?」 もう、迷わない
青にとけた
高く 遠く ずっと
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