「リ、リン!?」
「あ、おかえり!れんきゅん♪」
「俺はれんきゅんじゃねーーーーーーーーっ!!!」
【それは俗に彼シャツと呼ばれるものである。】
「…で?な、ん、で、俺のシャツを着てるんだ?」
「んー…とねぇ……、あ、そうだ。メイコ姉と洗濯物を片づけてたの。」
と言いながら、リンは俺の斜め前のソファーに座る。下は短パンなので、長いシャツに隠れてほとんど見えない。
「そしたら、調度レンのシャツがあって。試しに来てみたら案外ぶかぶかでさぁー」
そう言って、リンは袖口から先っぽだけちょこっと見えている指をぶんぶんと振る。
その反動で片方の肩から若干シャツがずり落ちる。
「で、イラッてきたから今日一日着てようと思って」
何でイラッときて、着てようと思うんだよ…。
まぁ、そんな事はどうでもいい。
結論を言おう。
――――エロい。
何これ何コレ!まるでシャツオンリーに見える所とか、ぶかぶか過ぎて、肩からずり落ちちゃう所とか、手先だけちょこっと見えてる所とか!
ボタンを二つも外してる所はすでに煽ってるとしか思えないし!
俺のターンキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!
襲っちゃっていいって事ですね、分かります。。
「リン、」
俺がリンの肩に手をかけたその時、
「あ、リンちゃんレン君ただいまー」
―――カイト兄が帰ってきた。
「…ちっ。」
「…あれ;レン君、今舌うt」
「土に還れ。」
「グレードアップしてるよ?!(;;゜Д゜)」
カイト兄との(主にカイト兄だけ)命がけのバトルに全く気付かない様子のリンが、呑気な声で聞いてくる。
「えぇっ!カイト兄って土の中に住んでるの?」
「やだなぁー。そんなわけn」
「そうだよ、リン。―――だからさっさと還れ。」
カイト兄の声を遮ってボーイソプラノの音で優しくリンに返答した後、バスの音で睨みつける様にカイト兄に言い放つと、カイト兄は控えめな音量で「…漢字変換間違ってない?レン君」と言うので、更に睨みつけるとそそくさとリビングを去っていった。
―――ふっ。俺の勝利!!┐(´∀`*)┌ ┐( *´∀`)┌
と、勝利の余韻に浸っていたら、するり、とリンが俺の手からすり抜けていった。
「あ。リン洗濯物の途中だったんだ!じゃあレン、二階行ってくるね!」
そう言って階段を駆け上がっていくリン。
―――って、いやちょい待て!
俺の目の保養がっ←
「わ、待てってリン!俺も手伝う!」
だぁぁぁぁあっ!何言ってんだ俺!
「え?今日レンの当番じゃないのにいいの?やったーー!」
くそっ…なんて面倒くさい事を…。
……まぁいいか…。そこでイチャイチャできれば。
と、思って二階に行ったら、
――――メイコ姉が居たorz
ふ、不覚…っ!そういえば、一番最初に「メイコ姉と」って言ってたよ、リン!
くぅぅうっ…イチャイチャ出来ない…っ!
な ん で だ よ !?
自棄になって、高速で洗濯物を畳む俺。
「あら。どうしたのよ、レン。珍しく頑張っちゃって。そんなことしてもお小遣いはあげないわよ?」
…別に小遣いが欲しい訳じゃないし。
……ほ、ほしくなんかないんだからなっ!
なんて、ツンデレやってる場合じゃない。
ちらりと、リンの方を見る。シャツの襟から白いうなじが見えた。
―――実に扇情的だ。齧り付いてもいいかなぁ…←
と思ったけど、メイコ姉の手前何もできない。
め、目が、目が怖い…。
―――これじゃあ生殺しだよ…。
恨めしそうにしていると、メイコ姉と目が合い、俺はびくっと肩をちぢ込ませた。
その少し後、メイコ姉が立ち上がった。俺は思わずメイコ姉を見上げる。
「洗濯物終わったし、先に下行くわね」
―――メイコ姉、GJ!
「じゃあリンも下n」
「ちょぉぉっと、待て。」
危うく下に行かれそうだったので、なんとか腕を掴んで引き止める。
「えー、なによ、レン」
ぶー、と頬を膨らますリン。そんなリンたんも可愛いお(ちょw
「リン、」
俺の時代ktkr!
そもそも、
「誘うリンが悪いんだよ…?」
そう自分に言い訳してリンを押し倒した。
そしてゆっくりと自分の唇をリンのそれに近づけていき――――
がたっ
………………。
…………………………………………………。
……いや、何の音だよ。
しょうが無く俺がくるっと振り返ると、
―――真っ赤な顔で口をパクパクと閉開させているミク姉がいた。
ミク姉が喋り出す。
「だ、だだだだ、だっ、、だめよっ!そ、そんなっ…!大人の階段なんてっ…!クオ君と私だってまだ健全な仲なのに…!」
いや、知るかよ。
てゆうか、こんなオチですか、そーですか…orz
まぁ、分かってたけどね。冒頭からして。
だが、一つ言わせてほしい。
「ミク姉空気読めよーーーーーーっっ!!!」
その後、俺はメイコ姉に「ご近所に迷惑でしょ!」と説教されたのは言うまでもないとか。
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もっと見るグミヤが私を見てくれないのは何でだろう…。
辿り着いた結論。
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―――あなたの視界に、私を入れててみせる。
ちゃんとした結論にはならなかったけど、これで何かが変わるなら…。
【シリョクケンサ Ⅱ ~自己解釈~】
「つ、追試ですか?!」
自分で聞いても...シリョクケンサ Ⅱ 【自己解釈】
芽莉沙
がたんっ…
俺はリンの手首を掴み、床に縫い付ける。
「えっ!?ちょ、れ、ん?」
リンの声を無視して俺はリンの首に顔を埋めた。
「っ…ひぁっ…」
【思春期ですから。 3 】
リンの声が小さく部屋に木霊する中、俺はリンの鎖骨付近にちゅっ、とキスマークを付けた。
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「れ、レン…...思春期ですから。 3
芽莉沙
テスト勉強。掃除。資料まとめに提出課題。
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全部丁寧に徹夜してでもやり遂げようとする私に、ルキがいつも掛ける言葉。
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【私(君)の中の】十面相Ⅱ【住人は】
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君は白いベッドに横たわって、灰色の管に繋がれて僕の顔を見て頷いた。
『綺麗だ』そう思った。出会った時も、最期の時も君は綺麗だった。
煤けたカーテンに囲われて君はぽつりと、
「んー、そうだな...ボツネタ集
姉音香凛
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