一人は金色の髪。
一人は新緑の髪。

一人は可憐なる少女(アリス)。
王族の民。
一人は夢を見る少女(ガイア)。
冥界の民。

私は絶対に・・・・・・。



歌姫、あぁ、夢を見せてくれた姫。
私は一緒にずっといたのよ。
幼なじみだもの、仲が良かったもの。
私、好きだった。

一緒に遊んだわ。
あのお花畑で、髪飾りを作ったわよね。
私に付けてくれた。
あの髪飾りは私の宝物。

きれいな森の声響かせてくれた。
だから、歌姫なのよね。
夢を見せてくれる歌声。

だから、だから、歌姫と仲良くなったの?

アリスと、アリスなんかと・・・。


しかも、一緒に行ったお祭りで・・・歌を歌うなんて。
私と来たのに、どうして、アリスと歌うの?
どうして、アリスといるの?
アリスが、アリスと、アリスなんて・・・。


「歌姫は二人もいらないな。」


何でアリスは生きてるの?
何でガイアは殺されたの?
何でガイアを殺した?
何で、何で殺された?
アリスがいたから?
アリスがいたからなんだ。

でも殺したのは王。
王を許さない、王を殺す、王は死ねばいい、血祭りに上げてやるわ。

アリスも許さない、アリスがいなければ、アリスと歌わなければ、アリスがいなければ。

あいしていたのにあいしていたのにガイアをあいしていたのにあいしていたのにあいしていたものをうばったわたしのガイアをうばったうばったうばったゆるさないうばったことゆるさないアリスをゆるさないゆるさないゆるさないゆるさない



アリスは民に任せましょう。

夢を奪われた、愛する人を奪われた人間の恐ろしさを思い知ればいい。

いつがいいかしら、どうやら、アリスは姫になるらしい。
ガイアのことを邪魔だと考えていたようね。
恨むわよ、永遠に、あなたが死んでも。
それならば幸せな日を狙ってやるわ。
結婚式なんてどうかしらね。
あぁ、それは名案よ。
警備も手薄、祝福されるべき者を殺す。

なんて素敵なことでしょう。


さぁ、復讐の時よ。


王は殺したわ、私が血祭りにした。
さぁ、次は王子ね。
アリスに愛する者を失った悲しみを見せつけなきゃね。
アリスの前で殺してあげた。

どう? あなたが私たちにやった事よ。
泣いてるの? ガイアの時は何もなかったのに?
許してほしいって何を? 王子?
何も知らぬ王族は全員殺してもいいくらいなのに。
今更何を言っているの?

あぁ、アリスはどうしましょう。
やっぱりギロチンが良いわ。
断末魔の叫びはさぞかし綺麗でしょうね。
なんて言っても、国一番の歌姫だものね。

ガイアを奪った人の命が消える瞬間を見届けた。


ガイア、素敵なプレゼントよ。

素敵でしょう、綺麗でしょう。
歌姫の咲かせた赤い花よ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

二人の歌姫=AliceとGaiaの詩

PVみると書きたくなる、絵をみると書きたくなる。
そんなわけで、幼馴染(ダナエ)視点で書いてみた。

ちなみに書いた日は昨日です。

閲覧数:616

投稿日:2009/11/26 18:47:36

文字数:1,152文字

カテゴリ:小説

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  • ku-yu

    ku-yu

    ご意見・ご感想

    にーにゃん

    ラストは自分でも好きですが、断末魔辺りも大好きだったり。

    あの恨み部分、まだ、足りないです。
    時間できたらもっと書きまくって7行くらいにしたいです。

    最高なんて・・・。 僕には勿体無いです。
    ブクマ、ありがとうございます!!

    2009/11/26 19:55:11

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