出会ってはいけなかったのかもしれない
夕暮れの淡い光の中での出会いは
禁忌を呼び寄せた…
秘蜜~黒の誓い~
第一話【夕暮れの出会い】
「ったく…乱暴なんだから」
背中に淡く光る白い翼をもった少女は呟いた
彼女は世にいう―天使―
人間界の秩序を乱す悪魔を祓うのが仕事だ。
「まぁ、これくらいの傷ですんだだけよかったか…」
天使は、先ほどの魔物との攻防で肩に傷を負った。
そんなに深くないとはいえ、血が流れている
「とりあえず、帰らないと…カイト隊長が五月蠅いわ」
天使は天界に帰ろうと立ち上がる
…しかし帰り道がわからなくなった
「そういや…どっからきたっけ」
とりあえず、街を歩きまわることにした
姿を消す力も残っていないため
天使はなるべく人のいない路地を歩いた
「…もお!ここはどこなのよ!」
1時間近く歩き回ったものの、どこからきたのかわからない
そろそろ体力の限界だった
人が多くなってきたため、天使は狭い路地に身を寄せた
今はおそらく19時くらいだろう
仕事や学校から帰る人間が多い時間だった
この時間には、既に天界に帰らなければいけなかった
「帰ったら…隊長からお仕置きだな」
隊長は厳しく、約束や掟を破ることを何よりも忌み嫌う
罰として、仕事が3倍になったりすることなんて普通だ
「…寒…」
どうやって帰ろう。そう思ってる最中に
誰かに声をかけられた
「天…使…?」
漆黒のドレスに身を包んだ少女だった
とてもとても綺麗な瞳をしていた
天使も見とれてしまうほどの
宝石のような無垢な瞳
「大変!怪我をしているの?」
「あ…大丈夫!これくらい…」
「大丈夫じゃないわ!手当しないと…」
少女は自らのドレスの端を破り、患部に巻いた
少女の手は暖かかった
辛いことを全て優しく包んで、緩和してくれるようだった
その暖かさは、まるで母のようだった
「これでよし…貴女名前は?」
「あ…有難う。私は…『リン』」
「リンね。私は『ミク』っていうの。よろしくね」
「あ…うん」
「とても体が冷えてるじゃない!」
「あ…気温さがってきたし、日も落ちたし…しょうがないよ。
手当してくれてありがとう。もういいから…」
リンはミクの前から立ち去ろうとした。行くあてなどないというのに
「でも、顔色も悪いし心配だわ。
今日一日、私の住んでるところに泊って行かない?」
「…ミクの?」
「ええ、それに、そんな格好で街をふらふらしてたら、目立つわよ?」
確かにその通りだった
しかし、それは人がいる限りさけられないこと
姿を消す力は尽きていた
戦ってる最中に切れたからだ
一日休まないと回復しない力故にこの話は有難かった
しかし、こんな漆黒のドレスに身を纏った少女といても
目立つと思うのだが…
「羽は隠したほうがいいわね。私の家、大通りにあるから…」
「え?まだ泊るなんて言ってないのに…それに悪いよ」
「何言ってるの?こうやって出会ったのは何かの縁じゃない。
それに、私が泊っていってほしいの。心配だもん」
「…私が?」
「うん。なんだがほっとけないの。だから、ね?」
「…じゃあ、甘えていいかな…」
「勿論♪じゃ、これ着て?」
リンはミクから漆黒のベールのようなものを受け取った
これを羽織れということだろう
確かにこの大きさなら羽も隠れる
「じゃ、行きましょう。ついてきて」
「…うん」
リンは、さっきからおかしかった
心臓の鼓動が明らかに早い
ミクという少女を、愛してしまったというのか…?
そんなわけない。“人と天使”相入れてはいけなかった
それは禁忌だった。人と天使は愛しあってはいけない
天使は穢れなき清浄な者でなければいけない
そのため、人間を愛し、契りを交わすなどもってのほかだった
しかし、リンにはもうどうすることもできなかった
この高まる鼓動を
この走る衝動を
もう遅かった
目が合ったその瞬間に『リン』という哀れな天使は
確かに、このミクという人を
天使のような美しく清純な人を
愛してしまったのだ
秘蜜~黒の誓い~ 第一話【夕暮れの出会い】
はじめましてこんにちわこんばんわ!
芽衣というものです
実際ピアプロにはイラストとか小説をstkのように読んだり見たりすることを目的として入ったのですが・・・((ry
なんだか小説が書きたくなって投稿(`・ω・´) ((やめろ
感想もらえると嬉しいなー!((黙れ
まあぼちぼち更新していきまーす(。・ω・)ノ゛
素敵な本家様→http://www.nicovideo.jp/watch/sm10282629
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