いつまでも波の来ない湖が好きだった
寄せる波をずっと見つめてしまうから
小さな飛沫はいつか私に触れようとして
知らない誰かの思い出へ連れ出そうとする

正直に言ってしまえば浮かんでしまいたい
水の上でもいい星のそばでもいい
小さな飾り付けからこぼれた欠片のように
気付かれないまま静かに反射していたい

遠吠えが聞こえてくる雷にも似ている
こじつけを重ねた言い訳は呪文になって
おしまいの日を迎えるのに必死でも生まれてない
惜しむらくはその五線譜にも気付かれていないこと

これから何が起こるのか知らないで
手探りで駆け抜けるのに笑顔だった


遠巻きに波を避ける消波堤が好きだった
寄せた波をもっと鎮めてしまうから
大きな波紋はいつか心に触れようとして
消えない誰かの思い出に閉じ込めようとする

素直に問うてしまえば埋まってしまいたい
空の下でもいい君のそばでもいい
可愛い薬指から落ちてく指輪のように
見つからないまま仄かに風化していたい

耳鳴りが止まなくなる悪口にも似ている
逃げ口を塞いだ唇は呪印になって
弔いの日を忘れるのに必死でも朽ちてはない
願うべくはそのモザイクにも現れていないこと

今まで何を起こしたか知らないで
手遅れで抜け駆けたのに笑顔割った


水の音が繰り返している怖い怖い
まるで涙の一粒と手を繋いでいて
呼んでもないのに訪れる朝の陽は
寂しそうな色をしていつも私を撫でる

格子柄の服を着続けているからかな
そのまま出られなくなる夢を見たんだ
拘ってて守られていて誰のせいにも出来ず
針の増えた終わらない時計が楽しそうに歌う

昨日届いた波の手紙は
結末をどこかに置いてきた


遠吠えが聞こえてくる雷にも似ている
こじつけを重ねた言い訳は呪文になって
おしまいの日を迎えるのに必死でも生まれてない
惜しむらくはその五線譜にも気付かれていないこと

これから何が起こるのか知らない?
今まで何を起こしたか知らない?


そこからの幸せを願うくらいなら
きっと罪には問われないのかな

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

役立たずの消波堤

閲覧数:91

投稿日:2024/02/06 19:01:11

文字数:858文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました