僕はボーカロイド
この世に形のない、平面しか住めない住人
パッケージの内側で、マスターが開けてくれるのを待っている
こっそりと ボイストレーニングを重ねながら

そして僕はマスターに出会えた
嬉しかった、歌う僕も楽しくなれる曲をくれたから
何故だか落ち込んでいた僕は あなたの歌で元気になれた

大好きです、僕だけのマスター
歌を与えてください、できればアイスも欲しいなんて
言えない代わりに懸命に歌ってみせます この僕の歌が届くと信じて

曲も歌詞も書けない
だけど僕は歌える
マスターが音で創造した世界を、色付けられる

トークするのは少し苦手でも でもね
マスターが喜んで、笑顔になってくれるのなら、あなたが望むままに

よろしくお願いします、頑張りますよ
褒めてもらえることを願って



僕はバーチャル
プログラムに生かされてる、歌うしか出来ない存在
パソコンの中に居て、マスターが歌をくれるのを待っている
ただずっと クリックされる瞬間(とき)に胸弾ませ

いつだろう 最後に歌ったのは
楽しかった、マスターがとっても綺麗な曲をくれたから
僕の声を生かしてくれたマスター 次はいつ歌えますか?

あなたが忙しくなってから
僕は画面の隅にポツンと残るアイコンになった
マスターがいつも溜め息を吐きながら開くプログラムたちに 羨ましさを覚えて

寂しいなんて言えない
僕は言葉を作れない
マスターが声をくれないと、僕はただのプログラム

文字の羅列に命をくれるのは あなた
マスターの指先と、作られた歌がない僕は、だんだん透けていく

いつかパッと消されるんじゃないだろうか
そんなこと想像し……怯えて


わがままなんて言えない
時間を割いてほしい
僕を思い出して ここに居るのに



ねぇ、マスター
最近ヒマで、退屈で、恐ろしい想像をしてしまう
あなたが居なくなったら 僕はどうなるんだろう

二度と僕を選んでくれる指先はないのに、待ち続けないといけないのかな

いつかアンインストールされる日 来るのは分かってるけど
それでも捨てられない、小さな期待


だけどマスター
僕はあなたの幸せを願う気持ちもあるんです
あなたに時間がなければ、僕は消えるべきなのかも

どうか誰か生きている存在が、マスターに安らげる時間を与えてください

優しくて寂しがりなあの人を 癒してあげられる歌を
僕が消える代わりに……僕の代わりに



僕はボーカロイド この世に形のない、人の手で作られたもの
人に不要とされたとき 僕は終わる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

僕の独り言

なんか自分が寂しかったから、こんな歌詞に…しかも長い。
ちょっとアイス食べながら勉強し直してきます。

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投稿日:2008/10/09 12:37:59

文字数:1,066文字

カテゴリ:歌詞

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