*亜種・崩壊注意*
「ひっく、・・・うう・・・ますたぁ・・・」
宥めても怒っても、泣きやまない。
子供は苦手だ。
いつも大人とばかり接していたからこの家に来てから如何すれば良いか良く解らない事が多い。
自分が見た目一番年上で、きっと一番貧弱に見られてる。マスターより力も体力も間違えなくあるけど。
「…そのうち、帰ってくる。泣くな。」
それでも状況は変わらず駄々をこねて青いのは泣くばかり。
こんな時は一体、どうすれば…
「大丈夫。君のマスターはお昼には帰ってくるから。お兄さんと遊ぼうか。」
大きなほうの青いのが、そっと小さい方をなでた。
たったそれだけで泣きやんだ。
「…すごいな。泣きやんだ。」
「リンやレンの世話もしたからね。…まあこの子のほうがちっちゃいからそれだけじゃ経験不足だろうけど。」
リンとレン、か。確か弟妹として作られた自分たちと同じ娯楽用アンドロイドの型の1つ。自分も世話をした時期があったのかもしれないが、交通事故のショックで一部のデータが壊れていた。
交通事故にあう前にマスターがいた気がするがデータを上手く読み込めない。人と違うからデータが壊れたら戻ってこない。1年に1回のメンテナンスでバックアップデータを取るのだが、起動して1年たっていないから取ってない。
今のマスターにあう一週間より前はあまり思い出せないが、動画に出てくるような理想的なマスターだったのはなんとなく覚えてる。
少し意地悪だけど大事にしてくれる、大人のマスター。顔はぼんやりとしか解らない。
解らなくていい。きっともっと知っていたら今より引きずって今のマスターにつらい思いをさせた。
「くろいね、おにいちゃんもね、いっしょにね、あそぶ!」
きっとこいつには僕のことが冷たく映ってる恥なのに、ほかのやつと接するのと同じように笑顔で飛びついてきた。
「…なにするの。」
「あれ?帯人がマスター意外に自分から絡むとは珍しい。」
「茶化すな。」
どうも青いののマスターは苦手だ。ちゃらいしおしゃべりだし。マスターもふざけるときはふざけるけど普段は本を読んでるか音楽を聴いてるかと大人しい。
「冷たいねぇ。きみのおにーちゃんは。」
自分でもそんな風に見られてるのは解ってるけど、人のペースに合わせるのはどうにも苦手だ。
「ううん、ちがうの。あのね、おにいちゃんね、たんごがね、たらないんだよ!」
・・・まあ話すのは確かに得意じゃない。
「そっか、そっか。」
解ったというよりは、あんまりにも必死に言うから緩んでるだけに見える。…こいつもか。人間というのは何で小さいとかわいいと思うのか。
「お絵かきでもしようか。君のマスターの色鉛筆なら短いし持てると思うよ。」
確かに使いこみすぎて長くて5センチくらいしかない。
「取ってくる。」
「カイト画伯の芸術作品。楽しみだなぁ。」
「いいんです。歌はマスターに勝てますから。」
「教えなきゃ音痴なのに。」
低レベルな争いを背に受けて、隣のマスターの部屋から色鉛筆を借りる。高い画材でなければ勝手に使っても怒られない。
部屋に戻って紙と色鉛筆を炬燵の上に置いた。
「おにーちゃん、いっしょに、かこう!」
一番長い鉛筆をふらふらしながら差し出した。持ちやすいようにわざわざ選んだらしい。
断る理由もないのでうなずいて、紙にイラストを描きだした。
「亜種注意」手のひらサイズの彼 その④「KAITOの種」
http://piapro.jp/content/?id=aa6z5yee9omge6m2&piapro=f87dbd4232bb0160e0ecdc6345bbf786&guid=onにて。
ネタは大体日常生活でおきたことを拾ってます。
マスターの学生生活なんか興味ある人いないと思ったので留守番組帯人視点です。
アカイト?マスターが家にいない=バイトです。
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