ああ 眩しいね 湿っぽいね
夏の匂いだね
ああ 見えないね 見えないね
君がいなくなっちゃった


上り坂 てっぺんの入道雲
君と分けた 綿あめに似ている

早咲きのコスモスが
熱風に煽られて
独り萎んで縮んで
誰も気づかないまま

今 君が笑う 
窓ガラスが境界線になって
熱と冷風に揺らいでる
僕は何も言えない


下り坂 脇道にエノコログサ
沢山摘んで ぜぇんぶ枯れた

大人は知らんふりで
子供にはわからない
そんな狭間の時間を
共に駆け抜けていた

のに 君は滲む
磨りガラスが境界線になって 
ふたりずれていく 離れていく
僕は手も伸ばせない


僕が何をしてるか
君は知らないだろう
君が何をしてるか
僕も知らないから


それなのに 君は笑う
おかしそうに「酷い顔をしないで」
きっとまた会えるよ また会えるよ
そしていなくなっちゃった

今 僕も進む
磨りガラスの境界線を越えて
ペンを走らせる 走らせて
全てある夏の思い出(こと)


ああ 眩しいね 湿っぽいね

ああ 寂しいね

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ある夏の想い残し

久しぶりに詩を書きました。
粗いのでまたきちんと書き直すかもしれません。
夏の中で時折感じる、なんとも言えない寂しさを、人間関係も絡めながら私なりに表現しました。

閲覧数:11

投稿日:2024/07/07 01:43:41

文字数:450文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました