時々ふと思い出す色鮮やかな光景があるんだ
眠る前に見るようなそんな覚えてもいない日々のこと

もう何度目だろう、過去を辿れるクルーももうない
夏色のデジャヴ 夢の陽炎を今は一人、追いかけている

悩んでみたり転んだり王道なんてどこにもないさ
天上へ続く螺旋階段は悪意のトラップだらけ
道を踏み外し 誰かを 自分を 傷つけあって
再挑戦(コンティニュー)をさんざ繰り返して そうまでして欲しかった世界が 目の前に

繰り返す日々を重ねて僕はようやく辿り着いた
幾多の叫びが消えた灰色の暁を超えて
傷の癒えた新しい手で失われた理(ことわり)を取り戻せ
いつか君といたあの丘の上にある青空に虹を掛けたい


永遠に返される砂時計が作り出す無限ループ
そこから抜け出すための術に、君はもう辿り着いただろうか

「それが限界さ」、星霜に裂かれて離反する魂
離れない影(シャドウ) 重力に引き寄せられ地に堕ちた翼

どんな本をめくっても答えは一つも出てこないんだ
祈りの書ですら百家争鳴で戦う言葉ばかり
足を止め 怯えても 願うのはただ一つ
百年前君に向けた白刃を 今度はもう二度と抜かなくてすむように

どれほどの時を重ねたら人は一つでも学べるの?
「またやり直しだねお馬鹿さん」冷たく笑う声がした
消えてゆく思いがあるなら失われる前に届けたい
治らなかった心の傷を埋めるための手がかりがそこにある


「生きてたいよ 生きていたいんだよ」そんな君の叫び聞こえた
まだ上手く動かない重い身体を引きずって
すぐに応えるよ、今度は 二度と失わないように
冴えない格好で立ち上がり 見たことのない世界に足を掛ける

積み重ねる日々の合間に僕らようやく答え見つけた
散らばったキセキの欠片が今再び引き寄せあう
喜びも悲しみも超えられる感情があると気づいたなら
あの時刹那に見た光を今度はもっとちゃんと確かめに行こう

幾億の時を超えて今初めて動き出す真の物語
生まれ変わった翼がその度に小さくなっても
変わらない思いがあるから何度でもここへ辿り着ける
空を見上げてた僕の肩を叩いて「お帰り」って君が笑った

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Re: incarnation

――――その世界にたどり着くため、僕らは何度でもやり直す。

「蒼星コスモナーフト」二部作、「光の滑走路」、「イリヤ」と「ドブルイニャ」など、新世代の子供たちを主人公にした物語すべてのバックボーンとなる作品です。OP的な。
転生を繰り返しながら世界を平和に導く、神話的な伝説の英雄たちの応援歌だと思ってくれたらいいです。

閲覧数:120

投稿日:2013/07/28 22:23:44

文字数:893文字

カテゴリ:歌詞

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