輝いていた 眩かった
左掌で覆うアメトリン
届かない 手を伸ばして
哭いたボク等は 迷い子さ



地に足付かないボク等は
どうせ誰にも見られないんだ
「それじゃあさ!」と叫んだキミは
太陽みたいに輝いていた

耳にこびりついた不平不満
丸まった背中に乾いた喉
未だ絆《トラウマ》にすがるボクに
キミは毅然と笑う


輝きたくて 煌めきたくて
左掌を握るシトリン
ぬくもりは未だここにある
恐れていたって始まらない!

輝いたって 煌めいたって
目隠しの向こうは見えない
差し伸べられたその手に
気付けぬボクは 闇の底へ

堕ちていくボクは六等星



空なんて飛べないボク等は
どうやっても誰にも認めてもらえない
「仕方ない」って呟くキミだけが
月みたいに道を照らしてた

耳を疑う罵詈雑言の嵐
曲げた脚に埋めた綿帽子
未だしあわせ《痛み》に勝てないボクを
キミは憮然と嗤う


輝きたいな 煌めきたいな
右掌を睨むアメジスト
冷えきって悴んだ爪先
揺れた視界に立ち止まる

輝ききって 煌めききって
気付けば灯火は消えていた
行き場を失くした掌
下ろしたボクは 目を閉じる

堕ちきったボクは六等星



もしもあの日あの時あの場所で
キミの笑顔を信じられたら
凍りついたこの指は
熱を纏っていられただろうか?



輝いていた 眩しかった
両手の平を翳す アメジスト
遥か遠く振られた左手は
迷い子のボクの隣に──

── ああそうだった



輝いていた 眩かった
左掌で覆うアメトリン
届かなかった 手は今ここに
啼いたボク等は 迷い子さ

底(ソコ)から這い上がれ六等星

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • オリジナルライセンス

六等星コンプレックス

「どうせ一等星になれないのだから」

アメトリンの宝石言葉が「調和」だったので衝動的に書いた歌詞です。もし使いたいと想う方が御座いましたらご自由にお使いください。

最初より少し足したり引いたりしてます。

閲覧数:138

投稿日:2022/03/15 00:05:07

文字数:698文字

カテゴリ:歌詞

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