カップの中のミルクティーは
もうとっくに冷めてしまった
アップテンポな曲と重なり
止まらないのあなたのイジワル

いつも何かとからかわれるの
戸惑うばかりで困るから
一生懸命怒ってみても
あなた笑って全然響かない

しかたないから角つける
百均で買った赤色の
ビビットカラーがお気に入り
いくらテンション高いあなたでも
わたしの本気伝わるでしょ
どうどう？

アップにしてた髪を下ろし
絡まってるカチューシャ外す
ヒップホップな曲に反して
ぽかんとしたあなたの表情

どうせまたまたからかわれると
思って身構え待ったけど
反応なくって見つめて見たら
あなた震えて無言で笑ってる

しかたないから角つける
黒髪に映える赤鬼よ
怒っているのがわかるでしょ
いつも陽気に笑うあなたでも
ちょっとくらい反省して
もうもう！

その無言が答えなの？
でも結局笑ってるじゃない
「角つけても可愛いよ」なんて
そんなこと言われたら…

しかたないから角つける
指先で隠す赤い顔
どもってしまうの恥ずかしい
どうせふざけてるのはわかってる
静まる空気どうしてなの
ねえねえ…

真面目な顔で好きだよって
こんな時だけずるくない？