迷い子は離れずに安息の日々
来たる日も眠れずに観測の鍵
どこにでもどこにでも流れてる
今はもう見えることのない夕暮れ

呼ぶことのないままそばにいたせいで
名前を知ることは叶わなかったけれど
思い出せばすぐに歌に出来るから
必要ないんだって教えてくれたの

ななつめの星を数えたらふわり浮かんで
踊るように変拍子いっぱい重ねましょ

風下に届けた小さな小さな囁きは
足下に散らばってくすぐったそうに
つむじ風に招かれてお茶会へようこそ
明日の朝と昨日の夜もご出席


世迷い言隔てずに安寧の日々
満ちる日も起きれずに充足の旅
どこまでもどこまでも続いてる
今はもう絶えることのない朝焼け

聞くことのないまま口にしたせいで
言葉を知る夢は叶わなかったけれど
目閉じればすぐに歌に出せるから
心配しないでって赦してくれたの

いつつめの虹を数えたらくるり回って
笑うように手拍子いっぱい鳴らしましょ

川上に預けた小さな小さな躊躇いは
山頂で打ち上げてはにかんだように
さざ波に導かれお茶会へようこそ
明日の夢と昨日の歌もご出席


幾重にも敷き詰めた甘いもの集め
食べられないまま飾っても意味なくて
細長いスプーン片手にしかめっ面
素手のまま口汚く食べちゃえば？

手に入らないのを知ってしまえばもう
泣いても喚いても誰も届けに来ない
だから作るしか残されなかったんだ
おすそわけの要らない大好きだらけ

コーンフレークヨーグルトゼリー
ウェハース生クリームチョコレート
たっぷりのフルーツを山のように載せて
頂を彩るのはクランベリーソース


ひとつめの好きに気付いたらころり笑って
歌うように指切りいっぱい叶えましょ

真夜中に弾けた小さな小さな寂しさは
心臓で飛び跳ねて隠すことできず
三日月に手を引かれ茶話会へようこそ
明日の君と昨日の僕もご出席


全部全部きれいに平らげたら
三つ数えて目を閉じて呼んで

眠りの海が奏でるテラスに
ご招待を約束しよう