いつもと同じ眺め、いつもと変わらぬ空気を吸って、いつも通りの道を歩く。
「今日から新学期だね」
「うん‥でも正直ダルい」
唯一変わった事と言えば無事進学して上級生になったこと。
「ミク‥ギリギリだったんだから今年は真面目にやんなさいよ」
「‥ルカはいっつも母さんみたいな事しか言わないよね‥勘弁してよ」
私は全てが面倒くさいと思える不真面目な性格。周りからは不良と疎まれる。別に気にしてないけど。
真面目な態度なんて3分ともたない。
授業を抜け出したりサボったりするのは日常茶飯事。
対してルカは簡単に言えば真逆。
努力を惜しまない真面目な子。
成績はいつもトップクラス、学級委員もやったり、生徒会にも率先して立候補。風邪でも学校に来るぐらいの、私に言わせれば馬鹿な子。
そんな私達は中学の時に知り合った。
最初は最悪な仲だと言える。そもそも真面目な奴が嫌いだったから、話すどころかお互い見向きもしない。
ある日、半ば強制的に学級委員をやらされる羽目になり、もう1人がルカだった。
なんの冗談‥って思ったけど、その時は何故かやるしかないって思った。「よろしくね。初音さん」
「‥」
ルカは笑顔でそう言った。
それでもやっぱり最悪だった。
私には冗談混じりの挨拶にしか聞こえなくて、返事はしなかった。
学級委員と言っても永久日直みたいな感じだった。
放課後の教室の掃除とかね。
(ダルい‥帰ろう)
学級委員になって初日からバックレを試みようとしてダッシュで階段を降りた。
階段の終わりに近付いた時だった。
「仕事サボるつもり?」
階段の向こうでルカが言った。
そう、先回りされたんだ。
私は運動だけは自信があったけど、最悪な事に彼女は文武両道だった。
「ダルいから帰るの」
「そんなこと許さないよ」
「何であんたに言われなくちゃいけないの!?私はやりたくてなったわけじゃない」
久しぶりに声を荒げた。気に入らなかった。
それが真面目な奴に言われると特に。
喧嘩じゃ負けない自信がある。いざとなったら‥
「そうやっていつも逃げてきたの?」
「‥はぁ?」
「辛いから、面倒だから逃げるの?」
「説教なんか聞きたくない」
「駄目だよそんなの。これからもっと辛くて面倒な事があるんだよ。こんな事で逃げちゃ駄目だよ」
「聞きたくないって言ってるでしょ!」
もう限界だった。
そんなつもりは無かったけど、自然と手が出てしまった。
「っ‥」
殴ってルカが廊下に倒れ込んだ。
「ごめん‥」
その言葉を発した時、普段絶対言わない事を無意識に言っていた事に驚いた。
今まで謝った事なんて皆無に等しい。
なんでルカに謝ったのかわからない。
しばらく混乱していたらルカが口を開いた。
「ごめんね」
「えっ‥?」
「私‥お節介だったよね」
「ちょっと!」
「ごめんね‥」
泣きながら言うルカを見て、初めて心が痛んだ。
「なんで謝るの?悪いのは‥悪いのは私だよ‥なんで‥」
気付いたら私も泣いていた。
「ごめんね‥ルカ‥」
ルカに抱きつきながら、こんなに泣くのはいつぐらいからだろうか?というぐらい思い切り泣いた。そしてひたすら謝った。
お互い落ち着いて教室に戻り会話をしながら掃除をした。
「ねぇ、何でそんな真面目なの?真面目でいて楽しいの?」
「私だって好きで真面目にやってる訳じゃないよ。全部が楽しい訳でもないよ」
「じゃあなんで?」
「親が嫌いなの。何もかも私に押し付けて、家では何もしない。でも親の金で生きてるから何も言えない。だから親より多く稼いで見返してやるの。だから‥」
「そっか‥」
それには共感出来る部分があった。
私も親は嫌い。意見は食い違い、口げんかの日々。そっから何もかも面倒くさいって思うようになって‥
そんな話をして、性格は違えど、思う所は似ていると思った。
「なんか、友達になれそうね。私達。」
「って言うかもう友達じゃないの?」
「そうだね。改めてよろしくね。初音さん」
「ミクで良いよ。私もルカって呼びたいし。」
そんな感じで急速に仲良くなった気がする。
今まで全然良いこと無かったけど、彼女が私の手を引いてくれたおかげで何かが変われそうな気がする。
性格が全く真逆な境界線上にいる私達は、今日も一緒に登校する。
境界線-序章-
はじめまして。慧瑠と申します。
初投稿、初作品です。
なんか文章が小学生です。
文法とか誤字とか多数あると思います。
なにせ重度のアレなもので・・・
今回、今更ながらwowaka様の「ワールズエンド・ダンスホール」を参考に作りました。
一応歌には入ってます。最初の4行だけ・・・
序章はミクとルカの出会い、それぞれの性格をミク視点で書いてみました。
・・・この調子で行くと無駄に長編間違いなし。
数々の素敵な作品があがっているのでかなり不安です><
いつまで続けられるか分かりませんが、
精神的に耐えられたら頑張っていこうと思います。
どうぞ温かい目で、よろしくお願いします。
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