人生のバイブルが流された日
どしゃ降りが屋根裏を突き抜けていた
轟音に立ち尽くす君の前を
いくつもの雨傘が通り過ぎてく
聞こえなかったような顔で笑う
大人が憎いだろう
苦しみ全てインクに変わる
戦う技も 逃げる決断も
筆先満ちた黒ずむ個性
引きずり出して you the author 紡げ武器を
ゴミ捨て場 奥底に眠っている
溶けかけの缶詰にむしゃぶりついた
野良犬が投げつける視線にさえ
仕事場のそれに似た軽蔑を見る
終わらせてくれよと 柵の上で
下界を睨んでも
哀しみいつか自分に変わる
その日のために 全て捨て生きろ
万年筆に祈りを込めて
羊皮紙穿つ you the author 紡げ命
幾度目か 霧雨が君を包む
黒雲の内側に不和が轟く
シニカルな微笑みは板について
骨ばった君の手がまたペンを執る――
苦しみ全てインクに変えて
鎧を描け 剣を唸らせろ
あの日の言葉 潰えた心
詰まった棚は 生き抜く武器
哀しみ全て未来に変われ
途切れた本の続き編むように
ページの端に光ったものを
手にする日まで you the author 紡げ命
〔ひらがな〕
じんせいのばいぶるがながされたひ
どしゃぶりがやねうらをつきぬけていた
ごうおんにたちつくすきみのまえを
いくつものあまがさがとおりすぎてく
きこえなかったよなかおでわらう
おとながにくいだろう
くるしみすべていんくにかわる
たたかうわざも にげるけつだんも
ふでさきみちたくろずむこせい
ひきずりだして ゆざおーさ つむげぶきを
ごみすてば おくそこにねむっている
とけかけのかんづめにむしゃぶりついた
のらいぬがなげつけるしせんにさえ
しごとばのそれににたけいべつをみる
おわらせてくれよと さくのうえで
げかいをにらんでも
かなしみいつかじぶんにかわる
そのひのために すべてすていきろ
まんねんひつにいのりをこめて
ようひしうがつ ゆざおーさ つむげいのち
いくどめか きりさめがきみをつつむ
くろくものうちがわにふわがとどろく
しにかるなほほえみはいたについて
ほねばったきみのてまたぺんをとる
くるしみすべていんくにかえて
よろいをえがけ けんをうならせろ
あのひのことば ついえたこころ
つまったたなは いきぬくぶき
かなしみすべてみらいにかわれ
とぎれたほんのつづきあむように
ぺーじのはしにひかったものを
てにするひまで ゆざおーさ つむげいのち
Author
コバさんの楽曲に歌詞をつけさせていただきました!
https://piapro.jp/t/KySZ
辛い記憶は個性や生きる術に変わり、自分を救ってくれる。だから苦しくても生きることをやめるな。
というメッセージを込めて書きました。
イメージとしてはおしゃれでクールなアニメのオープニング。中二病トッピングで。
歌詞の内容より先に「この曲どんなアニメの主題歌だろう」という部分の妄想が膨らみ、その内容に寄せる感じで作ってしまいました。その過程で、アニメのキャラクターのモデルを実在の小説家に求めてしまったため(文ストの影響を受けたことは否定しません)、曲タイトルが「Author(作者)」となっています。辛い記憶が個性に変わると歌っているのも、小説家が個性から作品(という武器)を生み出すことに由来しています。
変更等あれば喜んで承ります。
以下、妄想アニメの設定集
暇で仕方ない方だけお読みください。
・異能力バトルもの
・ギャグはあんまりない。スタイリッシュな感じ
・主人公は縮れ毛というかパーマというか。中折れ帽をかぶった細身の少年(青年?)。若いマイケルジャクソンを少ししょうゆ顔にした感じ? ピンチのとき「やっべえ」って笑ったり、ブラックジョーク言ったりするタイプ。
・仲間が二人。ショートボブのアイドルっぽくて明るい女の子と、飄々としたメガネの男。主人公含め、全員子供のころ苦労してる。この二人もピンチで「やってやろうじゃない」って微笑むタイプ。
・他の異能力ものと違って、一回使った技は二度と使えない。その場で生み出す(小説家設定の名残。元ネタの小説家が書いた作品名を技名にしたい)。
・技は「技」と書いて「ワーク」と読む(「作品」という意味)。
・異能力コンテストで才能を見出されるとプロ(何のプロかはちゃんと考えてないが、ハンターハンターにおけるプロハンターみたいなもの。怪物や犯罪者を討伐? 異能力を公的に使えるようになる?)になれる。そのとき使った技は「第一技(メイデンワーク)」と呼ばれる。
・個性に応じた技が出るので、他の人の技を見ることが自分の技に影響を与えることも多い。それか、「他人の技を見ることでエネルギーや個性を吸収する」「他人の技も『オマージュ』としてアレンジして使える」などの設定があってもいいかも
・コンテストの審査員が「月真二」とかだったら面白い
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