冷凍保存されたキモチには
ドライヤーじゃ意味なくて
少しくらい温かい涙も
焦げ付いた嫉妬も冷めてく

フリーザーにいっぱいの
忘れておきたい過去を詰め
無かったことにする悪趣味
それが何かわかってますか?

「いつか温め直すからね」って
訪れたのは解体業者かも?
お皿に盛り付けられたのは
標的にするためでしょうか?


フリーズドライされたココロには
湯煎なんかじゃ意味なくて
少しくらい温か指先も
燻った執念も逃げてく

真空パックぎゅうぎゅうに
メモ無く今じゃ霜まみれで
知らないふりする悪ふざけ
これが誰かわかってますか?

「いつか解かしておくから」って
投げ込んだのはゴミ袋かも?
紙で幾重にも包まれたのは
バレないようにするためかな?


もう動けないの原子核ですら
振動を始めるきっかけが無い
どうせ捨てるならマグマの中に
煙と一緒にあなた呪ってあげる

「冷凍したら賞味期限ない」とか
真顔で言ってるの笑っちゃう
箸も付けないクセに下らない
いただきますの意味を知ってる?

何もかも止まる停電の日に
何もかも解ける融雪の日に
傷み醸し腐りそして弾ける
今扉を開けるその時まで


「いつか温め直すからね」って
訪れたのは賃貸業者かも?
黒い袋にまとめられたのは
土嚢にするためでしょうか?

もう元になんか戻るわけない
足跡も思い出も忘れてるし
蛆が湧く前に灰になる前に
ずっと見捨てたかったの私

捨てられる前に捨てたかった
捨ててやりたかったんだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Freezy a

閲覧数:62

投稿日:2023/07/04 21:35:32

文字数:635文字

カテゴリ:歌詞

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