そのあと、自動販売機でオレンジジュースを買うレン。リンの分も一緒に買って手渡す。
 「はい、リン」
 「ありがと」
 ベンチに座って、ジュースを飲む二人。
 「ねえ、次、何やろっか?」
 「そうだな…」
 そういって、ジュースを飲みながら、ゲームセンター内を見回すレン。すると、レースゲームが目に入った。
 「リン、レースゲームにしないか?」
 「分かった。今度も対戦よ!」
 「それは良いけど、それで勝ってもさっきの勝敗がひっくり返るとか、そういうのはなしだぜ」
 「分かってるわよ。そこまで私は子供じゃないもの」
 「よくいうぜ。俺、何度も結果をひっくり返せっていわれた記憶があるけどな」
 少し呆れながらレンが話す。
 「…気のせいよ、きっと」
 二人はジュースを飲むと、レースゲームの筐体に近寄っていった。
 「…ねえ、何で選択できる車にロードローラーが無いのかしら?」
 「…そんなレース向きじゃない車、入れる訳ねえじゃん」
 「えー」
 やや不満そうなリン。二人は車を選択すると、ゲームが開始された。
 「…私の勝っちぃ!」
 対戦した結果、今度はリンが勝った。
 「今回は運が悪かっただけだ。こういうことだってあるぜ」
 そうはいいながらもレンは悔しそうである。
 「次、何する?」
 そういいながら、ゲームセンターを回る二人。すると、クレーンゲームが目に入った。何が入っているか確認するため、中をのぞく二人。すると、デフォルメされた自分たちのぬいぐるみが目に入った。
 「ねえ、レン、あれ欲しい」
 そのぬいぐるみを指すリン。
 「よし、俺が取ってやる」
 そういって、クレーンゲームに挑戦するレン。
 「もうちょっと右…、そうそう、そこ」
 クレーンを落とす位置を調整するレンを手伝うリン。二人とも真剣である。そして、レンがボタンを押すと、上手くリンのぬいぐるみを取ることができた。取ったぬいぐるみを渡すレン。
 「ほれ、リンのぬいぐるみ」
 「レン、ありがとう。…ねえ、レンのぬいぐるみも欲しい」
 「俺の奴も?しゃーねーなー」
 そういいながらも、今度は自分のぬいぐるみを狙うレン。
 「…よし、いけ!」
 そういってボタンを押すレン。すると、今回も一発でレンのぬいぐるみが取れた。
 「やったあ。レン、ありがとう。これ、大切にするね」
 二人分のぬいぐるみを取ってもらってご満悦のリン。
 「…あ、ここにいた」
 振り向く二人。すると、ミクがいた。
 「ミク姉、どうしたの?」
 「MEIKO姉さんから二人を迎えにいってっていわれて、二人がいくゲームセンターがここなのは知っていたから、迎えに来たの。あら、リン、そのぬいぐるみ、どうしたの?」
 「あのね、これ、レンが取ってくれたんだ」
 「ふーん、リン、良かったわね」
 そういって二人を見るミク。
 「ミク姉、どうしたの?」
 「リンとレンを見ていると、二人がデートしているみたいに見えて…」
 そのミクの言葉に、赤くなる二人。
 「み、ミク姉、そんなことねえよ。こんなガサツな奴と、デートなんてしたくねえぜ。こっちからごめんこうむるよ」
 「何よ、ガサツな奴って、ひどいじゃない。そんなこと、レディに勝ちを譲らないレンにいわれたくないわ」
 「誰がレディだ」
 二人とも、顔が赤くなったのをごまかすようにいう。その様子を見て、微笑むミクだった。

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初音ミクとパラダイムシフト4 1章9節

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投稿日:2017/03/08 21:28:58

文字数:1,413文字

カテゴリ:小説

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