A
ひとり迷ひて 浮く舟は
心細くも さらさらと
奥山の瀬に 身を任せ
流れるままに 日は過ぎる

B
薫るその手を 見初めたときに
共に絡まる 枝を見た
名残惜しくも 腕を伸ばした

S
飛び交ふは 刹那 かげらう
漂ひて 私も同じく
どこへ行くのか あの空へ
どこへ行こうか どこへとも

A
開けし野まで 舟は行き
岸辺に寄せる風が止む
速瀬の神の気まぐれか
再び川を迷ひゆく

B
薫る岸辺と匂う河原と
千々に乱れる心には
安住の地は 未だ遠くに

S
ゆらゆらと 揺らぐ陽炎
寄せ打つは 河の大波
ちぎるたるまで 待てぬなら
常世から今 渡りましょう

C
来世があるなら
夢の橋まで

S
飛び交ふは 刹那 かげらう
溶けゆくは 揺れる陽炎
ともに はかなく無に帰せば
いずれ墨染 たつ煙

S'
漂ふは 来世への舟
とこしえに 戻ることなく
どこへ行くのか あの空へ
どこへ行こうか どこへとも

どこへ行くのか あの空へ
どこへ行こうか どこへとも


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

蜉蝣の舟

急に和風が書きたくなった結果、このような状況に七五調五七調をフルで使った結果微妙にくどいかもしれませんが、これだけ読むとかなりリズムが取りやすいのではないでしょうか。

キーワードがあっちこっちにあって元ネタが丸分かりっていうところがまたアレなんですけどね。

閲覧数:138

投稿日:2011/05/21 19:12:39

文字数:435文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました