<A> ロータリーのようなぐるぐると回る環状線に 白と黒のようなまるで単純な仲の二人がいた 真っ直ぐ伸びる帰路を一緒に談話しつつ歩く そんないつもどうりの日常に突然の罠が
<B>助けを求める君の瞳に映るのは それ以上に怯える僕の憐れな姿 その先では見慣れない狂気が睨んでくる 非日常へと続く道を何も知らずに逃げ出した
<S>「助けてくれ!助けてくれ!」と 君の叫ぶ声が僕を追いかける 「助かりたい!自分だけでも!」 そんな感じのエゴが突き放した 誰の声も聞こえなくなる 耳から離れない声に泣いてさ 星も見えぬ宵闇に 一人で立ちすくむ愚か者よ
<A2>家につく僕を迎えてくれた顔が強張 る 誰も彼もなぜか僕を否定して拒絶するんだ 真っ直ぐ伸びる影を見てようやく気づいた いつからか知らないけどそこにいたのは君だ った
<B2>身を休める場所も無くし夜道をさま よい おおよその始点地に着いて想起する 君が最期にいた所で罪を背負った存在は 僕を責めるかのようにあの声が蘇る
<S2>「助けてくれ!助けてくれ!」と だけど今になっては何故か 「臆病者になるんじゃない」と そんな感じにも聞こえてくるんだ 嗚呼、それが罪滅ぼしでも あの日君を見捨てた僕への罰 いつか赦される日まで 僕は誰かを救い続けるよ
<B3>「白なのに黒って変わってる」「偽 悪とはなんだ」 いつしか英雄なんて言われ追われる 一体どれだけの人を救えば赦されるのでしょ う 本来帰るべき場所に一人立ち尽くした
<S3>「許してくれ!許してくれ!」 声にならない声で叫ぶ 「ごめんなさい。ごめんなさい。」 もう誰にも届かないのだろうか すると僕をまるで待ってた ように抱きしめて迎えてくれてさ 水溜まりに映るのは 他の誰でもない僕だった
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