登場人物
ルカ
・外面はとても優しいお姉さんだが、実はヤンデレな女性。
・あまり血を好まない。毒薬などを駆使するタイプ。それも「堕ちていく様」を見るのを好むまどろっこしいタイプ。
・そしてドSである。
・リンが病的に好きで、彼女にいろいろ「手」を尽くしていく・・・。
リン
・いたって普通の女子中学生。好きな男の子もいる。
・ルカには憧れ程度の意識しか持っていない。
・ルカには勉強(主に英語)を教えてもらっている。
・どちらかというと天然で、ひ弱な女の子。
(ミク)
ルカとリンを結びつけた2人の友人。話自体には直接かかわらない。
~ストーリー~
ある時、ミクの紹介でルカはリンと知り合う。勉強を教えたり、学校での悩みを聞いたりしていくうちに、ルカはリンに恋をするようになる。
しかし、リンには好きな男の子がいることも分かっていき、だんだんと顔もわかりもしないルカは男に嫉妬していく。
毒を盛るようになってから、ある日リンが両親が旅行に行くという話をする。リンは一人っ子なので、ルカに面倒を見てもらおうと思ったが、その時を絶好の機会と思ったルカは、最後に盛る強めの毒と自分の祝杯用のブランデーとを持ちこんで、リンの家に行く…
「ルカ姉さん、その粉なあに?」
軽く怯えた風に尋ねるリン。ルカの傍らには薬品のボトル。その距離からなら、その薬品の文字が見えた。
「そのボトル、まさか、変な薬…!」
かなり弱ったリンの思考回路は被害妄想としか言えなかったが、その推測は当たっていた。
「リン、これは」
「ルカ姉さん、何で…?」
リンの全身がふるえる。本能が逃げろと、体に檄を飛ばす。
「リンッ…!」
リンが階段を昇って行った。きっと自分の部屋に籠った。
もう、潮時なのかもしれない。ルカはそう思って、傍らにあったものとは別の薬品を取りだした。
そして、片方の手にはブランデーのボトルと、グラスが握られていた。
「リン?」
部屋に入ると、布団にくるまっているリンがいた。必死の抵抗で枕を投げてきたが、弱った人間が投げるものの威力なぞ高が知れている。ルカはそれをひょいと避けた。
「ごめんなさい」
その言葉にはいくつか意味のあるものだとは、ルカ自身気が付いていた。しかし、それが難に対しての謝罪かは見当もつかなかった。
「私、あなたの事が好きだったの」
リンは疑問を繰り返すばかりだった。それが、どうして毒を盛ったのか?なのか、どうして私を好きになったか?なのかはルカにはわからなかった。いや、知る必要も、もうない。
「私はあなたを一人占めしたかった。それも綺麗なままに」
だから毒を盛ったの、とリンの瞳を覗いてみた。壁だけで後ろはもうないのに、後ずさりしようとしているリンの瞳は凍りついている。
「怯えたその顔も素敵ね」
うっとりとした表情で、ブランデーのボトルの栓を抜いた。小気味いいを立てて栓は抜けた。
「リン……」
グラスにブランデーを注ぎ、その中に最後の毒を入れる。
「大好きよ」
ルカはブランデーを一気にあおった。
「……っ!」
さすがのリンも息を飲んだが、驚くのが先か、不意に顎に手が触れた。
ルカの瞳が目に映る。
そこにあったのは「確かな」愛だった。一瞬、それが見えて、視界が急にぼやけた。
「ううんっ……」
「ん……」
ルカが、唇を合わせて口に含んでいたものを一気にリンに口移しする。不意なのことに驚いたリンだが、その液が、強く香ったことで、少しずつではあるが、喉を鳴らして飲んでしまった。
しかし、それは強い酒。一口とはいえリンには強すぎた。
飲み干したころには意識が朦朧として、それ以降まったく意識が戻らなくなった。
「愛してるわ、リン」
ルカはリンの口から漏れた酒の一筋を舌ですくって舐めた。
数日後。
ある夫婦が見たのは、意識の消えた自分の娘を愛している、死んだ目をした一人の女性だった。
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