「お兄ちゃん」
「ん?なんだい?」
「この扉はどこへ繋がってるの?」
太陽色の髪をする双子は手を繋ぎながらカイトの方へと
楽しそうに聞きました。
「君たちの行きたい所へとつながっているよ」
「わたしたちの…」
「行きたいところ?」
双子__姉、リンと弟、レンはん~と首をかしげました。
すると同時に首を戻し、口を開きました。
「わたしたちに…」
「行きたいところなんてないよ」
「…君たちは2人でいるならそれでいい。
そう思っているんだろう?」
「「そうだよ。だから、行きたいところなんてない」」
「それはどうかな?…2人で楽しい所に行けたらさ、
この上なく楽しいと思うよ」
「「……」」
2人は向き合って、お互いの顔を見た。
そして同時に「うん!」と言って頷き合った。
「お兄ちゃんの言うとおりだね!」
「僕たち、この扉を開けるよ!」
「そう。それじゃあ…いってらっしゃい」
「「うん!!」」
2人はジャンプして扉の奥へと入って行った。
そして扉は勝手にしまっていった。
「さて、」
カイトは頭を軽くかいて、しまった扉の中に入った。
「ね~レン」
「この赤い道も飽きたから、次いこうよぉ」
「そうだね…あ。」
タイミングよく、緑いろの扉が2人の前に現れる。
2人は手をつなぎながら中へと進んでいこうとした。
その時、「レン」と、何度もレンを呼ぶ声が聞こえてきました。
レンは立ち止り、つないでいた手は離れてしまいました。
「誰?僕の名を呼んでいるのは」
「僕だよ」
レンの隣にあった木の陰にいたのはカイトでした。
レンの方へと近づきながら、話し始めた。
「レン。アリスにならないかい?」
「アリス?」
「そう。アリス」
「アリスって?聞いたことないけど…」
「アリスっていうのは…」
「あ、アリスっていうのは?」
レンはカイトをじっと見ながら、
頬に冷や汗をゆっくりと流していた。
そしてカイトはゆっくりと口を開いた。
「心の中の君だよ。レン」
レンは急に震えだし、口元は上がり、不気味な笑みを浮かべる。
カイトはにんやりとしながらレンに離れ、
木の上へと座った。
「はは…はははっ!!」
「レン。君は今、どうしたい?」
「何も…何もしたくない…ただ…」
「ただ…なんだい?」
「すべてを壊したい!」
カイトはレンの手をとり、手のひらにナイフを優しく置いた。
「レン。君はこの次に行く扉の中で、何を壊してもいいよ。
だけどひとつ…約束してくれ」
「…なに?」
「僕を、何があろうと覚えていてくれ」
「うん!お兄ちゃんを覚えておけばいいんだね!
わかったよ!…はは…はははっ!!」
「あぁ。そうか…それはよかった。」
レンはナイフをポケットの方に忍び込ませ、
リンの待っているであろう扉の方へと嬉しそうに
飛び込んで行った。
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