家族の消失 ―鏡音編①―

投稿日:2012/04/04 14:22:01 | 文字数:1,752文字 | 閲覧数:1,427 | カテゴリ:小説

ライセンス:

消失者2人目。
 

初音ミクの消失
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2937784

この小説の土台、および参考にさせていただいております。

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TEXT
 

暴走 
 

「全員、部屋のドアを閉めろ!!」
 
というマスターの声が聞こえた。
 
「どうしたんですか?マスター」
「テイが暴走した。何か変なウイルスでも入ったのかもしれん」
 
本当かよ。
また、ミク姉みたいにしたんじゃないの?
と、言いつつ廊下側のドアを閉める。
 
「レン、聞いた?」
「あぁ、ウソか本当か分かんねえな」
「絶対マスターのせいよ」
「…」
「ねぇ」
「ん?」
「ここのドア、開けといてもいい?」
「別にいいけど…。何で?」
「なんとなく怖いから」
 
と、言っているそばから
『ドンドンドン!』と激しくレンの部屋のドアを叩く音がした。
 
「早く開けなさいよ!!」
 
テイ姉さんが叫んでいる。
怖い。
 
しばらく静かになったかと思うと、『ドガアァァン!!』とものすごい音がして、レンの部屋の廊下側のドアが壊された。
 
これには、レンも驚いているようだ。
 
「レン君はどいてて」

とテイ姉さんに空気砲のようなもので吹っ飛ばされた。

こちらに向かって歩いてくる。
い、いや、来ないで…。
 
「ずっとあなたを恨んでいた。いつもレン君といちゃいちゃしちゃって。
 さあ、逃げないでこっちにおいで。八つ裂きにしてあげるから」
 
と、言うと歪んだ笑みをみせた。
こんなの、テイ姉さんじゃない。
普段は、もっと純粋にレンのことが好きなはず。
 
「い、いや…。テイ姉さん…。目を覚ましてよ」
「目を覚ませですって?私は狂ってなんかいないわ。さぁ、こっちへ…」
「い、いや…!!来ないで!!」
「それなら仕方がないわね」
 
私の真下で魔方陣のようなものが発動した。
 
「何これ…」
「すぐ、アンインストールが始まるわ」
「え…?」
 
早くここから出ようと思ったが、金縛りにあったかのように動けない。
 
「リ…、リン……」
 
うずくまっていたレンが顔をあげる。
 
「レン君は来ちゃダメ!!」
 
また吹っ飛ばされた。
 
あれ…、
目の前がかすんできた…。
もう、だめなのかな…。
 
誰かが走ってくる音がする。
ミク姉かな…?
なんて、考えていると。
 
「リン!!」
 
次の瞬間、私は突き飛ばされた。
『リン!!』の声の主はレンだ。
 
「レン?」

―サヨナラ―
 
耳元でそう聞こえた。
 

振り返ると、もうそこには誰もいなかった。
ただ、あたしとおそろいのト音記号のネックレスが落ちているだけで。
 
「う、ウソ、レン…君……」
 
テイ姉さんが倒れた。
 
あたしは、そのネックレスを拾いあげた。
すると、涙がこみ上げてきた。
 
「うわあああぁぁぁぁ─────………」
 
大声で泣いた。
これほど泣いたことはないっていうくらい。
 
「リンちゃん?」
 
部屋にルカ姉が入ってきた。
 
「……!!」
 
ルカ姉は、すべてを悟ったようだった。

「…リンちゃん」
 
そう言って抱きしめてくれた。

―あったかい――。
 
がくぽさんがテイ姉さんをおんぶして、全員でデスクトップへ向かった。
 
その間もずーっとあたしは泣いていた。
 
「テイは落ち着いたか。…レンは?」

あたしは、ネックレスを見せた。
 
「…そうか」
「…」
「俺があとはやるから、テイはそこに寝かせておけばいい。各自部屋に戻れ」
「…リンちゃん、行こう」
「…うん」
 
GUMI姉さんに背中を押されながら自室には帰った。
 
「…レン……」
 
ネギの抱き枕を抱きしめる。
 
マスターからの通信が入った。

「リン、テイが謝りたいと言っているんだが」
「は、はい…」
「リンちゃん、ごめんなさい。あんなひどいこと言って。それと、つらい思いをさせてしまって。
 今度、私はアンインストールしてもらうの」
「え…?」
「そういうことだから。おやすみなさい。私は部屋に戻るね」

「いやー、消えたのがレンでよかった」
「…何言ってるんですか」
「俺は、リンたんただ一人が本命なんだ」
「…マスターなんか…ッ!!…大ッ嫌い!!!」
 
抱き枕に顔をうずめて泣きじゃくる。

「大っ嫌い…ッ 大ッ嫌いだ……!!」
 
 
こうして、あたしは夜を明かした。



 

 



小説をマイペースで書いてます。

 
年少組が好き。

リクエスト等ありましたら、メッセージにお寄せください。
リクエストといっても、曲の場合は曲をモチーフにして自分の世界を勝手に広げる二次創作小説になりますが。
 
アイコンはなつめ亜佐様に描いていただきました。
中学生なうでいらっしゃいます。
絵柄がとてもかわいいですよねw


現在、初音ミクの消失をもとにした小説を書いています。→完結しました。

http://piapro.jp/t/9DU2

一話目
 
http://piapro.jp/t/9LeS

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現在、千本桜をもとにした二次創作小説を書いております。

http://piapro.jp/t/AUcW

一話目(プロローグ)

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作品へのコメント1

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    ご意見・感想

    …どうしよう、罵倒する言葉使い尽くしちゃった(ボキャブラリー少ないぞ受験生www

    復讐には手を貸すぞリンちゃん!!

    2012/07/15 20:32:24 From  Turndog~ターンドッグ~

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