雨過ぎて打ち薫(かお)る
木犀(もくせい)の花嵐(はなあらし)
今宵(こよい)、天満月(あまみつつき)
残炎(ざんえん)の夜空を
眺(なが)めては
月暈(つきかさ)に白い手伸(の)ばし
明日(あす)に祈り差(さ)して
眠りつき
幕は静かにおりた
「露(つゆ)の世(よ)は 露(つゆ)の世(よ)ながらと さりながら」
誰かの言葉(ことば)頬掠(ほほかす)めた
秋入梅(あきついり)ぼんやりと
眺めては涙痕(るいこん)に
君の笑顔だけが消えない
雨粒(あまつぶ)をのせた葉を
そっと口にふくんだら
今夜は 天満月(あまみつつき)
金銀木犀(きんぎんもくせい)の
芳甘(ほうかん)が
君の横顔に似ていて
律(りつ)の風(かぜ)巻き込む
攫(さら)ってく
一つだけ影(かげ)落とす
「なき人の形見(かたみ)のくもやしをるらむ」
誰かの言葉が喉を突く
雨上がりの夜空に
降りあがる御霊(みたま)の声
追いかけ離したくないと啼(な)く
約束された別れ
四十(しじゅう)と九(ここの)つの夜は
凍(い)て空 天満月(あまみつつき)
僅(わず)かに残る薫(かお)り
募(つの)る想いを夜風(よかぜ)に
託(たく)した君の震える鼓動(こどう)
生きた季節全(きせつすべ)ての
証(あかし)を刻む それまで
さよなら 天満月(あまみつつき)
アマミツツキ
雨が過ぎていい薫りが辺りにただよっている
金木犀 銀木犀の花が嵐に舞ってる
今夜は 満月です。
秋になっても残る暑い夜空
眺めて
月の周りにある光に白い手を伸ばして
明日がくることを祈って
眠り
彼女の命は終わった
「この世は露のようにはかないものだと知っています。知ってはいるのですがあきらめきれないのですよ。」
誰かの言葉に共感を得た
梅雨のように長い秋の雨の中、ぼんやりと
眺めては涙の痕に
君の笑顔が残って消えない
雨粒を乗せた葉を
そっと口に含んだら
今夜は 満月でしょう
金木犀銀木犀の
甘くて芳しい薫り
君の横顔に似ていて
秋らしい風が君を巻き込み
攫って行く
僕一人の影だけ残して
「亡くなった人の形見となる火葬の煙が雨を降らせるのだろうか。」
誰かの言葉が喉を締め付ける
雨上がりの夜空に
天に召される魂の声
追いかけて離したくないと啼く
約束された別れ
四十九日の夜は
凍りつくように寒い冬の日の空。満月。
少しだけ残る薫り
貴方への気持ちを夜風に
託した君の震える鼓動
生きてきたすべての季節の
証を残す それまで
さようなら 満月。
…という意味で書いてみました。
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