扉のような隙間に空白埋める理由を思案した
透明以外許諾のおりないおりるわけない狭窄で
出口塞いだ酸素と熱の密室が欲しくて
玄関なのに時間も遊びも惜しい沈黙に溺れた
消極じみた厳粛な空気は吸って吐いても格別で
落ちるようにも聞こえた鍵に臨終を感じて
その口付けは私を気遣うような果実の味がした
過ちから強ち移り変わる違和感の残り香
その口付けは私を気遣うような果実の味がした
適切さを失い咎を纏う既視感の撃攘
景色はいつもどおりである筈なのに何かが違うのは
色つきになり素直な無垢にはとてもなれない純粋さ
指に絡まるプラチナム蛇 密室を這う殻
満ち引きの夢幻狂おし影に選択を迫られ
安易に濁る口元の空気は苦く甘くも絶品で
戻れないから核心を突いて共犯になりたい
その口付けは私を気遣うような果実の味がした
赤面とは覿面であるという感性の変食
その口付けは私を気遣うような果実の味がした
堆積する時間の限り尽くし歴然と飲み干す
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