やあやあ、ご無沙汰!安本丹さん
のうのう洒落(しゃらく)にお過ごしですね
誰彼構わず優しいなんて案外、冷たい人ですね

ようよう、何処ぞへ?唐変木さん
いやに粧飾(めか)したお召し物ですね
正しさばっかり遮二無二追って心底、間違った人ですね

美しさに汚れてゆく耽美なこの情感
綺麗事は汚く路傍に積もる
昇ることは下りること、詮無き世の循環
不自由の中の自由を噛みしめる
今まで見せたこともない魅力的なその笑顔で君はどうして泣いてるの?

変梃、不条理
オーキードーキー
朝焼けの明(さや)けさに包まれた
嗚呼、年古りた市の祝祭が
呪いのように響いている

情動、理性の
二律背反(アンチノミー)
東雲にののめく楽隊の音
嗚呼、絶望の中で僕たちは幸福なまでに踊ったよ

浮かぬ顔ですね。朴念仁さん
身過ぎ世過ぎがおツライのですか?
相手を騙して生きるだなんて、思いやりのある人ですね

お呼びでないとは頓珍漢さん
随分それは御挨拶ですね
また死に一年近づいた事をケーキでお祝いしましょう!


失くして初めて大切だったと気づけたなんてさ、やれ嘆き
浅慮と怠惰を棚上げ、感傷浸ればそれでもう満足かい?

変梃、不条理
オーキードーキー
夕間暮れで紛(まぐ)れて暗れ惑う
嗚呼、物寂びた過去の願事(ねぎごと)が
暗闇の中の光明だ

情動、理性の
二律背反(アンチノミー)
黄昏に殺がれゆく市の色
嗚呼、癒えない病の只中で僕ら健(したた)かに夢を見る

独りが嫌なんじゃなくて
独りと思われるのが嫌なんでしょ?
変わり続けることだけを変わらずに続ける毎日だ

変梃、不条理
オーキードーキー
朝焼けの明(さや)けさに包まれた
嗚呼、年古りた市の祝祭が
呪いのように響いている

情動、理性の
二律背反(アンチノミー)
東雲にののめく楽隊の音
嗚呼、絶望の中で僕たちは幸福なまでに踊ったよ

また会いましたね、頓珍漢さん
相も変わらずにお独りですか?
孤独は良いものだと言い合える仲間が欲しいとは……
やはり変梃な人ですね

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

変梃の市~へんてこのまち~

歌詞

閲覧数:3,976

投稿日:2018/05/15 19:15:48

文字数:857文字

カテゴリ:歌詞

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