現実なんて嫌いだ
顔も見たくない
明日が二十四時間後だったら
世界はもっと単純で
たし算みたいに簡単なのに。
ぼくが幸せになれたとしても
どこかで誰かが泣くんだろう
ここがただのフィクションだったら
神さまとかいう自称作者に
ハッピーエンドを用意させ
バカなままで笑いあえた
笑いあえたんだよ。
だけど
現実なんて嫌いだ
世界の自転が早すぎて
ぼくは今日も寝坊して
死ぬまでずっと起きられそうにないんだ。
仮定の話をしよう
夢みたいに幸せで
嘘みたいに楽しく生きる話を
そして話し終わったら
それなりな自分たちと
そうじゃない誰かのために
フルーツパフェでも食べにいこう
もうすぐぼくも起きるから。
ねえ、財布は持ったかい?
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