さよならのワケを無意味に探している
ワケなんてないと自覚してるのに ただ無様に
絡めあった手足 離すタイミング図ってた
たった一夜だけ 泣き声を暗闇に聞きながら

そっと忍び込む12号棟の裏
夜中のコンクリートは氷みたいに冷たくて
君は獣になり 背中に爪を立てる
明日の朝 旅立つ僕が憎らしくて

退屈な日々も日常も 君と二人なら
灰色の団地だって薔薇色の城に変えられた
肩を抱き寄せたのは君の方からだった
たぶん遅すぎた 僕らもうすぐ別の空の下

「恋は瞬間 友情は永遠って言うでしょ?
ならわたしたち ホントにホントにね バカだね」
こどもの頃から知る僕に抱かれた後 君は
無理に笑いながら 言葉絞り出す

例えば一年早く結ばれていたら
僕は僕の未来 考え直していただろうか?
羽ばたきたかった こことは違う世界へと
変わらない日々を変えなきゃと なぜか焦ってたんだ

さよならのワケが見つからず黙り込む
ワケなんてないのがワケだって分かってるのに
絡め合った手足 離すのをためらっても
空は白み出し 僕らの最後の夜は終わる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

デマイス・ナイトの団地(歌詞)

ボカロオリジナル曲「デマイス・ナイトの団地 / GUMI」の歌詞です。

閲覧数:157

投稿日:2018/04/29 21:34:00

文字数:464文字

カテゴリ:歌詞

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