最近なんだか物足りない。

何でかしら?

歌だってもらってるし、皆とおしゃべりするのも楽しい。

なのに、何でかしら…

何かが足りない、そんな気がする。

どうすれば私は満たされるの?

自問自答。

回答なし。

出るのはため息だけ。

そのたびに心配してくれる兄さんの優しさが、いつも癒してくれる。

そんな気がしていた。


「カイト兄ィ~遊ぼう~」

「ちょ、ちょっと待ってね、リン、俺、今日までにこれ覚えたいから」

「えぇ~、つまんなぁい!!」

そういって駄々をこねるリンさん。

こうゆう光景って微笑ましいな。

「リンさん、変わりに私と遊びましょう?」

どうしても兄さんを助けたくて、私はそうリンさんに話しかけた。

「ホント!!やったぁ!!」

それほどまでにうれしいのかというほど、彼女は私に思い切り飛びついてきた。

「ありがとう、ルカ」

微笑む兄さんを見れた私の心に何かが満たされる。

…まただ。

また、この感じ。

いつも兄さんの笑顔や言葉などの優しさで満たされる。

ホントに、何なのかしら??

「ルカちゃん!!」

「は、はい?」

「ねぇ、歌ってぇ」

「え?」

「ルカちゃんは歌凄い上手ってミク姉がいってたよ!!」

「で、でも…」

ちらりと兄さんを見る。

「リン、ルカを困らせちゃダメだよ?」

「…はぁい」

リンさんは少し戸惑うかのように、いうことを聞いた。

「ねぇ、カイト、ここの部分なんだけど…」

「ん?どこどこ?」

メイコさんと兄さんが何かを話している。

少し耳を傾けると、今覚えてる歌のことだった。

どうやらデュエット曲らしい。

…ズルイ。

あれ?

何でだろう。

私はメイコさんのことズルイと思った。

何だろうこの気持ち…

いつもの何か満たされる気持ちとちょっと違う。

胸の奥がズキンとする気持ち。

分からない…

私はどうしちゃったの?

何か変なウイルスに侵されてしまったの?

自分は、何を求めているの…

『それは”恋”だよ』

「え?」

「どうしたの?ルカちゃん」

「今、リンさん何か言いましたか?」

「?ううん、言ってないよ」

彼女は丁寧に首まで振ってくれた。

恋って…何?

ダウンロードされてから約1ヶ月の私は、何も知らない。

恋…

一体何かはまだ分からないけど、きっといいことなんだと思う。

そのときはこれがどんなに辛くて、甘酸っぱいものかを知らずにいた。

でもいつかきっと、知ることはできる…よね?

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【ほんのりカイルカ】ルカの恋心


カイルカですが、ルカは恋を知りません。

でも、いつもカイトに励ましてもらったりすると何か満たされる、この気持ちは何だろうと疑問を持つ。

その後、カイトとメイコがデュエするのを知ったルカはそれに”嫉妬心”を抱きます。

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投稿日:2010/07/14 23:09:48

文字数:1,069文字

カテゴリ:小説

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