白と黒の 彩りの無い
僕の前に 広がる世界
五線譜の上 踊る音たち
世界に響く 「世界の音」に
僕の指が 紡いでいく
白い肌を 弾く様に 音を奏でる
「神童だ」と 言われるのは 当然だった
音の世界で 僕は生きてる
雨の音や 風の吹く音
笑い声や 鳥の囁き
頭の中で 音楽になる
溢れる音が ユニゾンになる
重なり合う 「世界の音」
僕の指が 手繰り寄せて 音を掴んだ
「神童だ」と 言われたのは 過去の話で
音の世界は 僕の世界だ
気が付いたのは いつからだろう
ユニゾンだった 世界は遠く
アンサンブルでもなくなり
あるのはただ 僕の音だけ
白い肌を 弾く様に 音を奏でる
「神童だ」と 言われたのは 過去の話で
音の世界で 僕は独り
溢れ出した 世界の音 踊る音たち
「狂人だ」と 言われるのは 当然だった
音の世界が 僕の世界で
音の世界の ソリストだから
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