絡繰
枯れた人形 声で満たして
魔法みたいだって 僕らが夢見た物語
街は皆息を潜めて 烏が啼いている
叶わないこの願いにずっと縋ったままの世界
眩む視界 失くした正解
誰一人いなくなった往来
進む以外未来はもうない
諦めきれないな
錆びついた心臓を夕闇が覆い隠すように
いつの日か君の影も薄れてくから
もう全部なくしても構わないから
君のその声で僕の名前を呼んで 離れないように
窓にそっと夜を映して 鍵を探している
動かない体はいらないな 千切ってしまえばいいだろう
長い時間隠した真相
縛りつけた本当の心臓
もう謝らなくていいよ
鼓動は止まらない
壊れた人形をもう一度縫い直すように
生きている証をまた一つ確かめていく
もうぎこちなくても構わないから
僕のこの声が君に聞こえるように 途切れないように
”いつかこの街を抜け出して”
”狂った世界を抜け出して”
”どこか遠いところへ”
重なった感情をもう二度と忘れないように
いつまでも覚めない夢で終わらせない
もう全部なくしても構わないから この鼓動が続くように
君と同じ時を生きたいから 離れないように
オススメ作品
光が揺らぐ君の目には いまにも消え入りそうな
心臓を巡った炎の暮れない陽の在り処
水底に咲いている骸の形をしている不安がいて
うごけなくなってしまう頃にいつかの未来も途絶えていたんだ
白以外ない辺り一面の夢みたいな珊瑚の破片をあつめて
散文詩につないで 一人の物語を紡いで
心を巣くう君の暗闇が晴れた...Haunt You - 歌詞

shima
浅く繋がれた鎖を失くして
探して 探して 剥がして 壊していく
白銀のない季節が訪れて
儚く咲き耀う奇跡を信じていたい
ガラスのように無彩色な
冷たい嘘を吐いたんだ
憂う感傷のサイレンが鳴く
錆びた狂気を身に纏って
揺れるザクロの花が散る
鋭利な君が刺した...歌詞 - チルスレイヴ

shima
独り、俯く、
いつも通りの空、いつかの日。
ふと、誰かが手を差し伸べて笑った、刹那。
晴れ間が見えた気がしたんだ――。
ぽつり、ぽつりと、
降り出した雨は、止まず。
また、ついた溜息。
小さき影を揺らすだけだ。
雲間から光が差すことなどなく。
錆び付いた雨傘を返す日は来ることなく。...どしゃぶらし - カット&ペースト・テンペスト (歌詞)

どしゃぶらし
別れの涙が
雪と混ざり
降り積もってく
ただ眺めている
一人きりで
君と重ねた
左の手を
色褪せては消えてくよ
触れては溶ける白い記憶
手を繋いで...サヨナラ冬の日

三蒼
隣にいる人の 心の内(なか)なんて
見えるわけないでしょ?
そう思っているのも 気付けないのね
言葉に出来ない想い
誰にも言えず消えてく
慰めの言葉なんて
借りて来た物だからたかが知れてる
「もうずっといる事なんて当たり前なんだ」
そう思って過ごしてきたんだ
もう終わりにしよう...心景

Messenger-メッセンジャー-
あなたは、彦星と織姫のお話を知っていますか?
神様に嫌われてしまった二人は、天の川を挟んで一人と一人。
二人は一年に一度、七夕の夜にだけ会うことを許されたのでした。
しかし、それも晴れた時だけ。
神様はやはり二人を嫌っているようで、七夕の夜に必ず雨を降らせます。
まだ梅雨空が続くその日は、滅多に晴れ...星のとなりの空け者【自己解釈】

ゆるりー
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