パタン
扉を閉めると少女はズルズルとその場にしゃがみ込んだ。そして、膝を抱え、独り言の様に呟いた。
「心配なんかしないで。 思い出したくないんだから・・・」
そう言った少女の目からは ツウ、と涙が一筋流れていた。
――少年は壁に寄り掛かりながら少女の独り言を聞いていた。そして ぐ、と右の拳に力を込めた。 と、そこに一人の女性が少年に話しかけてきた。
「・・・死神様」 と
少年はそれに気付くと俯かせていた顔を上げ女性の方を見た。そして、
「・・・そうか・・・。もうそんな時か・・・」
と 呟いた。
その黒ずくめの男は―――『死神』 あらゆる命の期限を知る者です。
ただし、自分では生き物を殺しません。――――殺せません。
何故なら――
私情によって殺してはならない者を殺したり、殺すべき者を殺さなかったりしては
困るからです。
死神も人の心を持ってしまうかも知れないと、偉い神様が考えたのでしょう。
しかしそれは死神自身をも脅かす、諸刃の剣でした。
―――数日後
「どうした?今日はやけに大人しいが・・・」
少年が少女の様子が変な事に気付き声をかけると「まぁね・・・」と少女は返して フゥ、と息をついた。
「自分が死ぬ時位は大人しくしてるのも良いと思ってね・・・」
「・・・何時から気付いていた?」
「薄々と・・・数日前位からね・・・。・・・やっぱりそうなんだ・・・」
少女がもの悲しげにそう呟いたのを少年はただ、黙って聞いていた。
「・・・所で」
ふと少女が少年の方に目をやった。
「私の所に来る鎌は兄様の魂を狩った人?」
「・・・いや・・・深朽ではない・・・」
少年は少女の方を向きながら応える。
「鎌は多く存在する。今日来る鎌は・・・」
言いながら少年の後方では ヒュウ、と風が小さな渦をつくっていた。そして ヒュオ、と一際強い風が吹き終えると、そこにいたのは、
「鎌になって日は浅いが凄腕の鎌・・・」
美しい桃色の髪を高く一つに結んでいる、女性だった。
鎌を持てない死神の話 6
最近、東京都内の田舎の方の高校生で口癖が「うな~」やら「うなば~」とか言ってる女子高生がいたら多分それは私です(前置き長ぇ
多分、空白が多いです。何だこれは。
そして(流した!)劉華さんの登場です。名前まだ出てませんが。次出ます。
鎌を~ももうそろそろ終わり、ですかね。後もう一頑張りだと思って頑張ります!
コメント1
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ご意見・ご感想
planetype
ご意見・ご感想
今回も興味深く拝見させていただきました。
死神さんは自分から、選定した相手を殺す権利がないんですね。
それは酷く酷い処置で、でも酷く優しい処置のような気もします。
「神様」は「死神」が人の心を理解できないように、そのような制約を与えた。
それは、「死神」の役目を正しく全う出来る為の処置だったのかもですが、
限りなく人に近い「死神」が、人の琴線に触れて、崩壊してしまわないようにとの配慮であったと思えますね。
レン君は無愛想ながらも、それを薄々理解してるような風情に思えますし。
だとすると、この場合、最も救われない存在は、取捨選択の余地なく人の命を奪う役目の「鎌」達な訳ですが。
実際、ミクさんは大分参っているようですしね。。。
凄腕の死神、であるルカさんの行動選択に、酷く興味を覚えます。
「死」の内容を理解して傍観することと、「死」の内容を無視して断行することと、どっちが楽なんでしょうねえ。。。
長文拙文になってしまったことをお詫び致します。
今後の展開を楽しみにしております。頑張ってください。
余談でありますが、ルカさんの作中表記が中華風であるところがツボですね(笑。
2010/03/19 20:43:33
lunar
こんにちは、毎度毎度メッセージ有難う御座います。
な、何故劉華さんがチャイナだと分かったのですか・・・!あれ、言ったっけ?(←
えと、深朽さんは今まで刑を執行するのに疑問はなかったのです。それが『鎌』である深朽さんの仕事でしたから。
変わってしまったのは少女(リン)のお兄さんの魂を狩ってからです。
えと、この先は一応本文の中で書いていこうと思いますので、読んでやって下さい。
この話を書き終わったらちょっとした人物紹介(遅ぇよ)を書こうと思いますのでそちらも読んで頂ければ、と思います。
乱筆乱文失礼しました。頑張ります!
2010/03/20 14:26:41