『おまたせ』


「遅いわよ、クズ」


「遅すぎるよお腹減ったー!…ってせんべいとか、ないわー!」

『……。』



【横暴生意気女王様っ!4話 -女王様の3日前の憂鬱- 】





「・・・ふぅ。


 そういえばリン。なにしにココに来たか聞いてなかったわね。」



「んふー?

 ふぉえぶぁねー、(ボリボリ)ルバねーしゃんをねー(ボリボリ)」



『だああああああああ!!!!

 食ってから喋れリボンっ子!!』




・・・




「・・・ごっくん。

 えーっとあれ?何の話だったっけ!」


『もう、お前何なの?天然なの?それとも老化進んでんの?』



「あー、何だっけ。アレだっけ。

 何であたし達がココに来たかーって話よね?」



『そうだよ天然。』


リボンっ子…いや、リンの顔つきが真剣になった。



「それはね。



 ルカ姉とマスターのところに帰る為によ。」




「『!!!』」




「あ…わ、たしは…」

『…。』



あ、ああ。そうだよ、な。元はルカも家出みたいなもんだしな。

マスターも優しい人らしいし…。心配してるよ、な。


-ズキン-


あ、れ

赤の他人の事なのに何でこんなに胸が痛いんだろう俺…?



「わ、たしはっ!!

 私はマスターのところに帰りたくないわ!!!」



ルカの大きい声と言葉で俺の頭がいっきにフル回転した。

『あ、ル、ルカ…』


「ルカ、姉…なん、で・?」


「…私はね。

 マスターにとってイ ラ ナ イ 子 なのよ、リン」


「・・・?何を言ってるの?ルカ姉…?」


『(いらない…子?)』




「…3日前のことよ。

いつもどおり歌の練習を終えてマスターのところに報告しに行こうとしたの。

その時…









[マスt…]


あら…?マスター、と、ミ、ク…?



[マスター、マスター!

今日私ちゃんと高音出たんですよー!]


[はははっ、ミクはエライなぁ。ルカと大違いだ]



"どきっ  …! 私?”


[えー?ルカ姉何かやらかしたんですかぁー?]


どくん どくん



[俺の歌嫌いらしいんだよルカは。

 いーっつも音ちゃんと出せてないし。俺と会話もしない。


正直俺にとって要らない子、だよ]




い、らない…子?




違う違う違う、確かにマスターの曲は好きじゃない。


いつも偽善で綺麗事ばっかりの詩…っ!!

それに、いつも高い音…

ソプラノじゃない私には無理やりの音。


それに

貴方と会話しないのはいつもマスターの側に皆がいるから!!!



[…ッ!!!]ガタンッ




もう嫌だ嫌だ嫌だ!何なのよ…っ!

マスターは私の事を分かってくれないのに私にマスターのこと

わかれって言うの?ふざけないでよ!!









それから私はその家を去った…

だから帰らない。帰りたくない。」




『ルカ、お前…』


「・・・・・帰らないと、私、めい、わくかしら。」



『…』

「…っ」


『ぶっ!! あはははは!!

 そんな顔すんなよルカ!


 ったく

 しょーがねぇから置いてやるよ。』



「・・・・え?いい、の?」



『しっかーし!その代り!

 俺が学校に行ってる時間家事をすること!


な?イイ条件だろ?』




「…最悪の条件ね」



『イイ返事だ。
 
 じゃ、契約成立っつーことで 』ニコッ


「…っ(う、わぁ」

『?
 
 ルカ顔赤いぜ?』


「なななな、何でもないわよ!!あは、はは!!」


『あ、ならさ―――――』







-----その頃ミクとマスター-----



「…マスター。」

[ん?なんだい?ミク。]


「いえ、最近ルカ姉見ないなーって!」


[そういえばそうだな。 何処ほっつきあるいてんだ…?

 まあ別にいてもいなくてもいいけどな。]




「ふふっ マスターってば酷いですね。




ボソ ルカ、3日前のマスターと私の会話聞いてたんだもの。

帰ってくるわけないじゃない。愚か者ね…。」



[何かいった?]



「いえ?


そーだマスター!ルカ姉が嫌いなら削除しましょうよ

マスターの子の後籍を! ね?」




[…ミクがいうなら…そうだな…]


「っわー!嬉しい!マスター大好きー!!」


[ははは、んじゃあ、パスログ全部消して後は





―――――エンター押すだけで消えるな―――――]






カチャッ


【 巡音 ルカをファイルに消失中 40% 】




『ルカ、マスターのところ帰りたくないんだろ?』


「え、ええ」


【 60% 】




『じゃあこの家に居る間はルカのマスターは俺な。』




【 78% 】



「は!?勝手に決めないでよね!!」


『拒否権は認めません。ってーの。なあリン飯食ってくか?』


「あ、え、あ、うん…。そうする…」


『でー、オイーレンー!いつまでそこ隠れてんだよ!』


「うわあ!ばれてたのかよクソォ!」


『バレバレだって。よっしゃ、飯の用意するから手伝えよ』


「ええー!あたしたち客なのに!」


ぶーぶー! ぎゃーぎゃー!





「・・・、ふふ、ははっ 」



【 99% 】


「ふふふっ 可笑しいわぁ…。

夏樹が私のマスターでもイイ気、してきたかしらねわたし!」



【 100% 完全に消失しました 】






-----


[あ、消失完了だってさミク]


「あ、ほんとだ」


[ふぅー。よいしょと

 じゃあご飯作るからイイ子にまっててね]

「はぁーい」










「くすくす。

 やっと、やっとルカが消えてくれた…」





―――コレでやっとマスターは私の物―――――







つづく


ライセンス

  • 非営利目的に限ります

横暴生意気女王様っ!4

途中からリンが空気…!!
いかんな、と思って最後に出しました。


にしても分かりづらいなこの話…。


一応設定というかなんというか…を書いときます


夏樹

高校生で一応主人公。ルカの自称マスター。


ルカ

女王様キャラ。
最近は夏樹に対してデレも有り。


リン

天然…?
他の短編より子供っぽいキャラ設定。


レン

ツンデレ。何か気強い。
夏樹のことを「兄ちゃん」の存在と思ってる。



ミク

多分、この話でかなりの悪役。
ミク好きさん御免なさい!!
でも最後はハッピーエンドにしたい…!


マスター
名前未定。優しいんだけどちょっと黒い成人男性…の予定。



こんな感じです。これからカイトとかメーちゃんとかいろいろ出せればいいけどなぁ…。


かなり久しぶりの更新で凄いてまどいました;;;

ここまで見てくれた方が居れば有難うございますorz

閲覧数:209

投稿日:2009/08/12 01:17:39

文字数:2,479文字

カテゴリ:小説

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