煙たくさざめく声の合間抜け 穏やかに
横たわる公園の目の先
鈍く光る水面(みなも) 入り混じる機械の音
今日も何かが建とうとしている

 消費しながら 生み出しながら
 奔(はし)りながら そうだ、僕は 大事なもの守れたろうか?

  こぼれ落ちた時間と egoか美徳か見分けのつかない言葉とを
  ここに投げたらすべて 救われるだろうか 瓶に入れた手紙のように

  どうか受け取ってくれ なにもかもを包み込む海よ


大船に揺られて遠くまで行けば 昨日までの
傷から滲んだ白いやつも
風に さらわれて 楽になり 孤独を知る
同乗した人たちを振り返れば

 手をつなぎ ただ立っている二人
 語らいもせずに 同じ方を眺め 日の照りを仰ぎ

  美しいものよ永く在れ 離れて拝むだけの自分に
  手に入れられたのは ぬくもりでも 体裁でもなく
  信じることだけ 平凡以下の 己を笑えよ

  何も求めることはない 真っ白な明日 少しの怯えと共に
  この先へ導いてくれ 旅人を迎える青い海よ


   産まれたばかりの頃みたいに
   もう一度 もう一度

  彩 憂鬱を吐き出して
    もう少し行ってみよう
  盃 一段ぽっちでも
    登れたことを祝おう

  どうか幸せにと伝えた あの人とは違う世界へ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

海の先

特に誰に聴いてもらいたい、とか考えずに自分自身だけを意識して書いた詞。
書けた記念に置いておきます。
もしご利用されたい奇特な方は、ライセンスをお読みの上ご自由にお使いください。

閲覧数:287

投稿日:2012/06/09 14:41:45

文字数:560文字

カテゴリ:歌詞

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