赤い頭巾に、赤い頬。とてもとっても麗しい少女。
今日は森に行くの、お婆さんのお見舞いよ。危なくないわ、大丈夫よ。
パンを詰めて、ぶどう酒持って、さぁ行きましょう。森の中。
あらあら森には狼さん。だけど大丈夫、騙されないわ。
「ごきげんよう麗しいお嬢さん」
ほらほらほらね、紳士だもの。失礼が無けりゃ大丈夫。
ちょっと通してくださいな。お見舞いに行かなきゃならないの。
「そりゃあいいともお嬢さん。だけどお花も摘んでかないかい?
きっと泣いて喜ぶはずさ、君はどこに行くのかな?」
あらあらあらら、紳士さんね。親切にどうも有難う。
こっちの道を真っ直ぐよ。お見舞いに行かなきゃならないの。
赤い薔薇を摘みましょう。茨のツルも大丈夫。
さあさ、お花を摘んだなら、パンを摘めてぶどう酒持って、
お婆さんの元へと参りましょう。きっと泣いて喜ぶはずね。
「開いているよ、赤頭巾」
こんにちは、お婆さん。パンとぶどう酒がお土産よ。
風邪をひいたと聞いたけど、なんだかとっても元気みたい。
「声がイガイガ、喉が痛い。耳もあまり聞こえなくてね、
お前の声も聞こえないのさ。年をとるのはいけないね」
あらあらあらら、何を言うの。聞こえるのなら大丈夫。
死んでしまえば終わりよね。茨で削ればつるつるだわ。
「そりゃああぶない赤頭巾。だけどお口も大きいんだよ。
お前を飲み込む為にさ、君はどこが美味いかな?」
あらあらあらら、狼さんね。親切にどうも有難う。
こっちの腕が美味しいわ。だけど食べさしゃしないんだから。
赤い薔薇が散ってゆく。茨のツルで大丈夫。
さあさ、お花が散ったなら、肉を詰めて毛皮を持って、
お母さんの下へと帰りましょう。きっと泣いて喜ぶはずね。
赤い頭巾に、赤い頬。とてもとっても恐ろしい少女。
コメント0
関連する動画0
オススメ作品
6.
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...オズと恋するミュータント(後篇)

時給310円
君の神様になりたい
「僕の命の歌で君が命を大事にすればいいのに」
「僕の家族の歌で君が愛を大事にすればいいのに」
そんなことを言って本心は欲しかったのは共感だけ。
欲にまみれた常人のなりそこないが、僕だった。
苦しいから歌った。
悲しいから歌った。
生きたいから歌った。ただのエゴの塊だった。
こんな...君の神様になりたい。

kurogaki
冷酷な無間地獄は止まった顔に火傷残し
困窮の最中全ての悪を引き受けた
恒久の姫君として
見失わぬように居ただけさ
痴がましく清らかな長命族が祈り捧げる
吐き気を催す景色
彼女は浅瀬に流された夢を拾う
ノイズが脳を掻き回してゆこうと
刺激的な語り口で毒は忍び込み
耳を誑かしてゆくよ...Cashmere

出来立てオスカル
継ぐもの
月も星も途絶えた静かな夜
暗黒の海で瞬く
何かが動く
そうやって新しい命は生まれ
風と共に去り行く
その意味を知る
きっと雨が流れ
河を作るように
長い時間が過ぎて...継ぐもの

yyutaka優
[ザザ、ザザ、こちら月面戦線
全周波数の兎たちへ――
おっはようございまぁぁぁぁぁす、月面戦線――――ッ!!!
はーい、これは訓練ではありませーん!
試験放送でも警報装置の故障でもございません!
これはロックンロール!
静かの海から最前線の境界地帯まで、まとめて揺らす時間でーす!
……いま喋ってるの...K.I.A. in the Supermarket

出来立てオスカル
廃墟の国のアリス
-------------------------------
BPM=156
作詞作編曲:まふまふ
-------------------------------
曇天を揺らす警鐘(ケイショウ)と拡声器
ざらついた共感覚
泣き寝入りの合法 倫理 事なかれの大衆心理
昨夜の遺体は狙...廃墟の国のアリス

まふまふ
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想