2がつ14か、はれ。
きょうは”ばれんたいん”だって、ねーねがいっていました。にーにはますたーのチョコがとってもほしいみたいです。ずっとれいぞうこのまえにすわっています。そうそう、きょうはぼくらの”たんじょうび”だそうです。
たんじょうびって、なんだろう?ぼくにはわかりません。
「にーに、まだすわってるの?」
ぼくはうごかないにーにに声をかけた。びっくりした顔のにーにと目が合う。
「あ、あぁ…ワンちゃん、か」
「もうますたーかえってきちゃうよ?」
とけいはいつのまにか5時前をさしている。ぼくのおひるねが終わったあとだから、まぁあたりまえかなぁ。
「…うん。…ねぇワンちゃん」
「なぁに?にーに」
「………俺ってマスターに好かれてると思う?」
あぁ、にーにはますたーのことがすきなんだっけ。いまにも泣きだしそう。
「ますたーもにーにのこと、すきだとおもうよ!」
「…本当?ありがとう、ワンちゃん」
にーにはぼくの頭をやさしくなでてくれた。…そのとき。
「ただいまー、カイトとカイコとワンちゃん」
がちゃり。げんかんのドアがひらいた。
「ま、マママママスタぁぁー?!」
「おかえりなさいますたー!」
「おぉただいま!あれ、カイコは?」
「ねーねは2かいにようじがあるって…わぁ!ますたーそのチョコなに?」
「へへ、みんなで交換したの。みんなで食べる?」
「わぁい!たべるたべる!にーにもたべようよ」
「おれはそんなの要らないです!!」
にーには急にそうさけぶとかいだんをかけ上がった。…
「にーに、どうしたの?!」「…待って、カイト!」ぼくとますたーの声がかさなる。
ぼくとますたーはにーにを追いかけてかいだんをのぼる。
…そこには、おこったような泣いてるようなにーにがいた。
「そんなチョコ、俺は要らない。俺は、俺は…ただ、マスターの作ったチョコしか欲しくない!!」
「にーに…」
ぼくには、どうすればいいのかわからなかった。
「そんな…マスターと交換した男のチョコなんて」
「ちょ、ちょっと待って!!」
マスターはあわてたように声をあげた。
「なになに、なにがあったの…って、ま、マスター?!」
ねーねがますたーのへやからかおを出してびっくりしてる。
ぼくには、なにがおこったかわからなかった。
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