足元の影が 背を伸ばす
静寂の中 古い境内
参拝済ませて 帰ろうと
振り向けばそこは 知らない土地で

現代社会の 喧騒も
全て過去に 置き去りにして
今まで歩いた 道でさえ
記憶の片隅に 追いやられた

「誰そ彼時は気を付けなさい 妖がいるから」
何時か何処かで聞いたよな話 頭をよぎった

どれだけ目を 疑っても
どれだけ耳を 疑っても
割れた鏡が 直らぬように
過ぎた時は もう戻らない
海の広さも 山の高さも
夢の価値も 変わらないなら
ここは"現実"の世界?
『おいで ここは妖町』


見渡す限りの 魑魅魍魎
目の前横切る 黒い猫
異形の姿の物ノ怪が
「人間はどこだ」と 私を捜す

妖の町を 足早に
面で自らを 偽って
あてもなく 彷徨い続ける
「私の帰るべきは何処?」


幻想に呑まれ 夜に囚われ
雪の中 傘も差さず
まるで籠の中の 鳥のようだ
閉じたままの 竜胆の花

「逢魔が時は気を付けなさい 妖が来るから」
誰かが言っていたような話 何時のことだっけ


「丑三つ時は気を付けなさい 連れて行かれるから」
それを話してくれたあなたは 何処の誰だっけ

どれだけ土を 踏み締めても
どれだけ炎に 焼かれても
煙に巻かれて 消え去るように
意識なんて 曖昧なもの
無花果の色も 林檎の味も
柘榴の形も 変わらないなら
ここも"現実"の世界
『おいで ここは妖町
君と――僕たちの居るべき場所』


「彼は誰時は気を付けなさい 帰れなくなるから」
そう言って心配するあなたも もう思い出せないや
――忘れたままでいいや

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

妖町 -歌詞-

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投稿日:2026/05/26 04:58:53

文字数:669文字

カテゴリ:歌詞

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