「レン!レン、どこにいるの!?」
「申し訳ありません、王女。レンは買出しへ行っております」
「そうなの…。じゃあ、帰ったらすぐ私のところへ連れてきて!」
「かしこまりました」
くすくす。
「王女、出てきていいですよ」
クローゼットの中から、僕の服を着たリン王女が姿を現した。
「あははっ、やっぱり面白いねぇ。み~んな騙されちゃうんだもん」
「ですね。買出しはもう済ませてありますから、なんの問題もありませんし」
「む。レン、遊んでるときくらい、敬語やめてよ」
「いくら王女の頼みといえ、それは無理です。僕はあなたの召使ですから」
僕はクローゼットから新しいドレスを出すと、王女に渡した。
「着替えちゃってくださいね」
微笑んで、王女の部屋を出る。
すると、王女は、いつも言うんだ。
「ありがとっ、レン!」
お日様みたいな、明るい笑顔で。
僕は、この笑顔を守るためなら、なんだってやってやる。
たとえそれが、『悪』になることだとしても。
だから、君はそこで笑っててね。
「ただいま戻りました~」
買い物を終えたフリをして、メイド長に挨拶する。
「レン!王女がお探しになっていたわよ!早く行ってあげなさい」
笑いをこらえ、僕はもう一度、王女の部屋へと向かった。
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GUMIより
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