狂い始めた歯車の音
舞い上がる白い花びらを見つめて
首筋に残る傷は
塞がらずまた鈍く痛んで
鏡張りの迷宮の中
右も左も判らないままで
響き渡る足音は今
その後ろにまた近づいて
色褪せた花びらにまみれ
白く染まりゆく視界
ひび割れた鏡の向こうの
妖しく笑う君は誰なの?
息を殺してさまよう
その耳にそっと甘いささやき
逃げられないと注ぎ込まれた
毒の香りは理性を削り
消えかけた意識の向こうへ
伸ばされた君の指先
目を閉じて耳を塞いで
お願い早くここから消えて
しがみついてた左手を
右手にふりほどかれ
出口のない迷路の中
僕は自由になって縛られて
色褪せた花びらにまみれ
すべてを白く染めて
ひび割れた鏡の向こうの
僕はさまよう君を見つめる
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