鉄の色に 染まっていく
躯を 拭って 離して
全て 詰めて 塞いだら
継接ぎ だらけ の 虚しさを
罪に 隠して 唄う pendule


息の音を 止めた 朝に
時を指す 針音 だけ が 今を告げる
解いた 小指の先には
離れゆく 一雫と 赤い糸

夕陽色の 窓越しに見た
貴方の 目 寂しげな 瑠璃色を していて
イベリスの花を 抱いて 笑った
朽ちていく 無機質の 白い音だけが

もう 還れない
戻したい 針は
進む度 過去を 縛る
縫目だけ を 遺して
愛おしくて 愛される事が
どれだけ 継接ぎの数を
作るというのでしょうか

鉄の色に 染まっていく 鏡を
抱えて 拭って  私の 罪を 滴らせ
「紅の方が好き」だった
綺麗に 染めて 傷を 閉じましょう



時の音を 始めた朝は
色を刺す 針音 だけが 過去を告げる
最初は 少しだけ 甘くて
繕うように 銀の 針を 見ていた

綻びた 美飾服を着て 笑う
何時か 誰かに、なんて  戯れだったのに
シレネの咲く 街で出逢った
彼の時に 紡ぎ始めた 糸を 解いて



遺された  箱の貴方を見て
安らかな 眠り 傍に居た日の様で
アネモネの咲く 庭に埋めたら
何時の日か あの秘密を抱えて 逢いましょう

もう 還れない
閉ざした 夜を
想う度 傾けていた
置き去りの 砂時計
苦しくて 傷つけることが
どれだけ 継接ぎの 数を
作るというのでしょうか

鉄の色に 染まった この部屋で
笑って 紡いで 銀色の針を 眺めた
傷の数が 多い程
ずっと傍で 幸せ だった、のに

動かない 手元の針は
温もりの 消えた 手から
綺麗に 滑り落ちて
愛おしくて 願っていた事が
どれだけ 継接ぎの数を
作ったというのでしょうか

花の色に 溶かしていく 躯に
一片 一片 夕陽の 影色を 落とし
解れても もう 戻せない
花咲く 庭に 響く pendule

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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イベリス / 巡音ルカ【オリジナル】

イベリス / 巡音ルカ【オリジナル】
の歌詞です。

閲覧数:451

投稿日:2019/03/26 15:10:51

文字数:811文字

カテゴリ:歌詞

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