淡い光を 体の全てに浴びて
高く澄んだ鳴き声を一つ
銀の毛並みの 白狐


風が穏やかな草原
リボンの帽子が飛んできた
口にくわえ 辺りを見渡す
一人の少女がかけてきた

僕の姿をみて 一瞬体を止めた
気が付いてみても 動く事はなかった

「怖いのかな?僕は白いから」
彼女の一歩手前で帽子を離す
「拾ってくれたの?」
ゆっくり近付き微笑んだ

胸に流れる小さなメロディー
優しくて僕は目を閉じる
あの光より眩しくて
でも 少し切ない


髪が少し甘い香り
あの子をたどって人里へ
会いたくて 辺りを見渡す
すると一人の少女の声が

僕の姿をみて 一瞬体を止めた
今度は足早に僕のもとへ来てくれた

「ついてきたの?」
白き毛並みに手を伸ばす
「会いたかったんだ」
僕は鼓動に合わせ尾を揺らした

胸に抱かれ解かれる温もり
優しくて僕は涙をこぼす
母より暖かくて
でも 少し切ない


白き毛並みは「仲間でない」の証し
一人草原の月だけが 僕の温もりだった
あぁ、月の女神様…この気持ちは何ですか?
僕は出来るのならば…人間になりたい


夜が静かな竹やぶ
奇跡が僕に訪れた
銀色の髪に 細身の体
一人の少年が立っていた

水に映る僕の姿 一瞬息を止めた
この姿になれたなら 君と話す事 出来るね

意気揚々会いにいったら
君は白のベールを纏ってた
「あぁ、誰かと結ばれるんだね?」
ゆっくり その場を離れた

胸に流れる小さなメロディー
苦しくて僕は目を閉じる
あの光より眩しくて
でも 少し切ない

胸に抱かれた 優しい記憶
それだけ抱いて僕は帰ろう
また醜い姿へ戻る
僕は白い狐


淡い光を 体の全てに浴びて
高く澄んだ鳴き声を一つ
銀の毛並みの 白狐

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

白狐

使用してくださるのなら、レンだけでなく、全てのボカロにも使用して下さって大丈夫です。

使って下さったさい、教えてくださると嬉しいです。

閲覧数:160

投稿日:2013/07/17 01:32:24

文字数:735文字

カテゴリ:歌詞

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