あっという間に、今日という日がやって来てしまった。
「ど、どうしようぅ…」
自分でもこんな弱気な面を出すのは初めて…だと思う。
…俺がこの家に来てから、早1ヶ月ちょい。
それなのに、残酷にもこの日はやって来た。
「あれ、カイト…?…なんで冷蔵庫の前なんかに…」
「カっ、カイコ?!え、ちょ、なんで…っ!!」
俺は慌てて後ろに転び…かけた。危ない危ない。
「別に、朝起きて台所にあんたらの朝ご飯作りに来るのはなんか わ る い ?」
「ひ、ひぃい!!わ、悪くないです何も!!」
「…ていうか、カイトこそ何してんの。いつもマスターが学校の時は10時くらいまで寝てるくせに……まさか、マスターのチョコ探しにとか」
「べ、べべべべべつにぃ?!」
…あ、完全に声裏返った。…俺のあほ…カイコはクスクス笑うと、
「それなら残念。マスター昨日作ったぶんとか全部学校に持ってっちゃったよ」
「えぇえ?!…1個くらい忘れてくかなーと思ったのに…」
「…あんた、自分のマスターがそんなどんくさいと思うわけ?」
「思う」
「……とにかく、チョコは諦めた方がいいかもねー」
「…うぅう…」
カイコが何やら調理器具を取り出す横で俺は床にへなへなへたり込んだ。
「ふわぁ~……あれ、にーにとねーね、どうしたの?」
「…ワンちゃん…」
…ワンちゃんっていうのは、いわゆるちびKAITO…ショタイトに犬耳&肉球&しっぽ付きの家族の一人…なのだが(ちなみに声はただのショタイト)。
「カイトがマスターのチョコ欲しいってうるさくてー」
…盛り上げたのはカイコのほうじゃないか。
「えぇ?!ますたーからチョコもらえるのー?!いいなぁにーに!」
ワンちゃんは目をキラキラ輝かせている…どうやら、今日が何の日か分かっていないらしい。カイコはワンちゃんと目線を合わせるためしゃがんで、俺はそれをぼーっとみていた。
「今日はね、バレンタインって言って…日本では女の人が男にチョコをあげて告白する日。…カイト、こんな説明でいいかしら」
「大丈夫」
第一、俺もそのくらいしか知らない。…ワンちゃんはへぇーって顔している。
「それでね。…あと今日はもうひとつ…」
カイコは、一呼吸おくと、言った。
「私たちの、誕生日」
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もう前に進むだけでいい
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宝木望 Nozomi TAKI
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