「幸せは失くした後に気付くんだ」
味気のない夜中
自動再生断片記憶
完璧に満たされた時は無いけど
灰と青混じり、濁っても
きっと僕の色をしてた

僕らが過ごした場所は
もう消えて無くなってる
「せめてあなただけは
変わらないままでいてよ」なんて、
届かないけどさ
こんな遠く離れてちゃ

初めてのギターを買った楽器屋は
いつの間にかリサイクルショップに
変わっていた
報せを知って久々に思い出す
僕のような人間に
それを悲しむ資格なんて
無いだろう、けど

僕らを作った場所も
いつか全て朽ちていくんだろう
忘れた事さえも忘れるような
不完全さじゃ
誰も何処も永久など無い
何もかもはまやかしだ

じゃあどうしてだ、
僕らは始まってしまった?
集めて落としを繰り返し
古びてく記憶や命の
百年に満たない期間で
あの日のあなたにもう一度会う事や
空間の完全再現は

もうさ、叶わないからさ
投げ出したくなるよな
カレンダー剥がす度
遠ざかっていく
影、景色、匂いと空気
くだらない日々は
愛おしかった昨日
せめて不完全でもいい
再会だけ願わせて

あれから結構変わったような
「そうでもない」って笑えるような
再び交わした会話
不可逆を経ても不変のもので
あの場所はもう残ってないけど
再生しよう
花咲かす僕達の
この夜に
あなたに貰った優しい言葉
交わしたまま終わった約束
もう消えかかっても
しまい込んだ想いは変わらないよ
ただ一つわがままを言わせてよ
どうか変わらず元気でね
いてほしいよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

不可逆と不変

11曲目「不可逆と不変」の歌詞

閲覧数:154

投稿日:2022/03/17 00:30:56

文字数:646文字

カテゴリ:歌詞

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