キミと付き合うきっかけはオムライスだった。


友人にどうしてもと言われて無理やり初デートに連れていかれたとき、
キミも同じように友人の相手に連れてこられてた。
ついてきたんじゃなくて連れてこられたんだなってキミの顔を見た瞬間にわかった。

それから案の定友人から二人きりにしてくれとのお願い。

仕方なくボクとキミははぐれたように見せかけて二人きりにしてあげた。

ちょうど昼飯時だったので何が食べたい?と問うと
迷うことなくオムライス!と即答。

運よくボクの大好物もオムライスだったため一押しのお店へ連れて行った。

お店についてからキミとずっとオムライストーク。

ボクはずっとデミグラスソースが好きだったんだけど、
キミは断然ケチャップと言ってその良さを顔をいろんな表情に変えながら一生懸命ボクに解説してた。
最初キミに会ったときの表情からは考えられないくらい
その顔はキラキラと輝いていておもわず笑ってしまった。

キミは今度は少し怒ったようになに?って聞くから
じゃぁそのおススメのオムライスを今度作りに来てよと冗談半分に言うと
オムライスの素晴らしさを教えてやる!って言って
大爆笑したっけ…。

それがボクらの始まり。




それからしばらくして本当にキミはオムライスを作りに来てくれた。
一人暮らしのボクにとって料理を作ってもらえることはなによりありがたかった。
そこまで料理が下手じゃないボクだったがお世辞にも上手いとは言えない腕だった。

キミはテキパキとボクの家のキッチンに立って作業をすすめていく。
料理上手なの?と聞くとオムライスだけ!と元気な声が返ってくる。
それがまたおかしくて、キミに見えないように少し笑った。

出来上がったようでキミがエプロン姿でお皿を二つ運んできた。

黄色い顔には赤色でネコの顔が書いてあって
なんでネコなの?って突っ込みたくなったけど、
キミはそれがいつも通りのようにそこには全く触れなくて。
それよりも早く食べたいらしくスプーンをかまえて
まだ?まだ?とボクに目で訴えていた。
我慢できなくてボクは笑ってしまった。
そしてまたキミはなに?と少し怒って。

そのときボクはキミに恋をしたんだ。




キミのオムライスは絶品でケチャップもいいなって思って
そこからボクもケチャップのトリコ。
そしてキミのトリコになってしまった。

それからもキミは何度もボクの家に来て手料理を振舞ってくれた。
オムライスだけじゃなくて他の料理も作ってくれた。
なんでもボクは実験台なんだそうで…。
でもキミの初めての料理を食べられるんだと考えたら顔が緩みっぱなしだった。

ボクとキミはいつも話がすごく盛り上がって
気がつけばキミを送る時間になっていた。




ある日、いつものようにキッチンに立つキミに今日のメニューは?と尋ねると
オムライスとの返事。
久しぶりだな、なんて思いながらテレビを見て待っていた。

出来上がったようでキミは皿を持ってキッチンから出てきた。

まずキミが自分の方にお皿を置く。
いつもあるはずのケチャップで描いたネコがいなかった。

ケチャップきれてたのかなと思って
どうした?って聞くと

キミは顔を俯き加減にして
ボクの前にそっともうひとつの皿を置いた。

そこには赤色でかかれていて
ただいつもと違うのはネコじゃないこと。

すきです。

そう書いてあった。


ボクはその場から立ち上がってキッチンへ行って戻ってきた。
赤い絵の具を持って。
キミはとても不思議そうな顔をしていた。

そして何もかかれていないキミお皿にボクは書いた。


おれも。


初めてケチャップで字を書いたのでとても読みにくいが
なんとかキミが解読してくれたみたいで、
ちょっと涙をこぼしながら
でも満面の笑みでへたくそって言った。

それからボクらは付き合い始めた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

オムライス

こんな恋愛できたらなぁ…なんて自分の勝手な妄想からできたもの。
初の小説?物語?ものです。
いたらないところばかりです、本当にorz

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閲覧数:87

投稿日:2010/05/25 00:31:40

文字数:1,615文字

カテゴリ:小説

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