※『シャングリラ』シリーズの流れを汲んでいます。
ご存じない方は、先に本編を読んでいただくことをお薦めします。




シャングリラ・十二話補足のひとコマ②


※十二話内に入りきらなかった小話


「ところで瑞樹、三年ぶりに日本に帰ってきた理由って、なんかあるの?」
「シノブに逢いに…だけじゃなくて、一応仕事があるんだよ、」
「あー、コンサート?」
「うん、シノブにも是非きて欲しいな、」
「あの、それって行ったら、篠ちゃんの作った曲が聴けるんですか?」
「ボクは基本的に、シノブの作った曲しか弾かないからね、」
「……、(『オレは基本的に、篠武さんの作った曲しか歌わない』…なんて、言ってみたい、)」
「って、それ、どんな羞恥プレイだよ。オレ、絶対行かないから、」
「えー、一緒に行こうよ篠ちゃん!」
「シノブは本当に、照れ屋さんだよね。でも、そこもカワイイんだけど、」
「瑞樹…それを本気で言ってるとしたら、眼科行った方がいいと思う。コンサートのたびに、世界中の麗しい乙女を何人も侍らせて…、女の善し悪しくらい、わかるだろ?」
「え、そうなんですか!?瑞樹さんって、モテるんですね、…羨ましい、」
「あー、正隆さんはプライベートで女友達もいないもんな、」
「う、うるさいな!」
「………、」
「…カイト、今僕を可哀想な生き物を見る目で見ただろ、」
「…い、いいえ、」
「うふふ、瑞樹はフェミニストなのよ。仲がいいといっても、特定の女性とのお付き合いは、残念ながらないのよねぇ…、」
「ボクはシノブ一筋だからね、」
「…誤解を生むような発言はやめてくれ、全力で、」
「ふふ、ツンデレるシノブもカワイイよ!!」
「意味がわからない…、」
「いや…。僕も、篠ちゃんっていつもは漢前なのに、たまに拗ねると確かに可愛いと思う、…かも、」
「まさかの同意!?正隆さんも眼科行け、」
「これでもう少しカワイイ服でも着れば、もっと魅力的なのにな…、」
「あ、それは僕も常々思ってましたよ!!…篠ちゃん、今度キャミソールとかチュニックとか、シフォンスカートとか着てみたら?」
「カシュクールとかプリーツスカートとか、…ピンクのワンピなんかもカワイイよ絶対!!そうだ、ボクがシノブに似合いそうなのを、いくつかプレゼントしてあげる!!」
「ふざけんな!!…あれ、これってイジメ?もしかしてオレ、いじめられてる???…カイトぉー!!!オレもういやだ、この二人!!!」
「し、篠武さん…!!あの、オレ…、篠武さんは着飾ったりしなくても、そのままで十分…いや、とっても可愛らしい人だと思います!!世界で一番、お姫様です!!」
「ああっ、ちっとも噛み合わない!!!ってか、お前も眼科行け!!」
「ふん、残念だったね篠ちゃん。カイトの身体的機能は果てしなく正常だって、メンテ結果は太鼓判を押しているよ!」
「…うん、よくわかった。ここには、オレの味方は誰一人としていないんだな…、」

繰り広げられた、こんな団欒。



ライセンス

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シャングリラ・十二話補足のひとコマ②【カイマス?】

遊ばれ放題の篠武さん。
兄さんに頼ったって、ダメですよ。

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投稿日:2011/05/13 22:53:49

文字数:1,251文字

カテゴリ:小説

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