転がった黒い繭
曲がりくねった走馬灯
幼い日失敗は
他人事と余所見していた

ひとつだけ欲してた
ひとりだけの特注を
無垢なぶん正解は
自分の首を絞めていく

一流品になれずに
弦のないギターを抱いた

教えて生きる価値全部を
主体はお呼びじゃない
甘い蜜蠟して
固めた記憶が
もう戻らないように
そっと火にかざして
箱庭の灰になれ


時既に欲まみれ
それと知らず腹の中
乾涸びた本性を
一から十と飲み込んでいた

不良品らしからない
とりとめない夢だった

並べてホントウのなり方
都合の悪い自分
踏みつけにするたび
壊れた思想は
もう直らないほどに
ぐしゃぐしゃに潰して
箱庭の土の下


腕の中
大事だと庇い
足の下
零れ散った結果


数えて歩む術残らず
愚かと言われてでも
光るそれと比べ
自分に溢れる
轍の醜さを消すため

見つめて言論の余剰を
怒りは理想じゃない
ただの袋詰めで
痛めた机上は
もう飾らないように
虹色に浸して
箱庭で白と帰す

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自己葬送

箱庭育ちで構わないから
美しく生きたい

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投稿日:2024/10/22 21:41:46

文字数:429文字

カテゴリ:歌詞

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