氷柱の先から
落ちた雫の中
虹の欠片 くるり煌めいた

キミを追いかけて
登った丘の上
澄んだ空気 光の粒満ち

遠く沈む町並
傾いた華奢な木の上
雪降らせて 笑い転げる
はしゃぎすぎだよ ねえ

赤い夕日 空を灼く
オレンジに染まる景色
桜吹雪のように雪纏い
振り向いてキミは言う 「みたまえ」


マフラー靡かせて
氷の上に立つ
遠く響く 流氷の響き

綿の雪が落ち
風が止んだ途端
音が消える 春までは遠い

広い夜の果てまで 輝いた氷原
先を行くキミの声 唄う
「寒さが失せるくらいに」

息凍てつく海風と
固い海のスミレ色
足許の氷の軋み響き
狼狽えずキミが言う 「ここまで」


薄氷の上でも 決然と
耳を澄まし歩いた


白い吐息けぶらせて
犬ぞりで独り走る
キミの言った自然の歌声が
暗闇の奥照らし 聴こえる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

冬の歌声

misaさんの曲が綺麗で胸一杯になったので歌詞を考えてみた。応募中。
http://piapro.jp/content/sjjxkow1bkj3hj8o

読み→http://homepage2.nifty.com/kuroyaji/misa-yomi.txt

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 歌詞の説明


冬の綺麗な景色の中で、
知識も経験も豊富な“キミ”に誘われて
後をついて歩くうちに自分も経験豊富になっていく
そんなイメージです。

「薄氷の上でも決然と耳を澄まし歩いた」イメージは
“キミ”に見た理想の輝かしい姿であると同時に、
その状況を経験した自分に対する自信でもあります。

「氷柱」は軒下に出来るつららのイメージで、
普段の生活圏内で自然美をみつめる憧れの目線での描写です。
最初は破天荒で危なっかしくみえた“キミ”に連れられて
その漠然とした憧れの先にある
圧倒的な美をみせられ、
過酷な環境の中を楽しげに行く姿や
危険なものとの付き合い方を間近で見ていきます。

そして、現在の、夜でも犬ぞりでひとり走る自分、って姿があるわけです。

あと、凍った海の上でも安心して付いて行っちゃうくらいの“キミ”への信頼もポイントです。
憧れるなぁ、こんな関係……。

そんな感じっす!

閲覧数:161

投稿日:2009/10/30 18:04:46

文字数:363文字

カテゴリ:歌詞

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