イントロ
四季折々の悲壮な夢を
艶やかに咲かせ
散らせましょう
今宵も厭世幕上がり
Aメロ
春は花見としょいこんで
綺麗な宴で酔い気分
薄桃色に囲まれて
妖しい夜まで夢現
ただ幽霊なので独り酒
Aメロ
夏は涼しい部屋の中
山や海へと入り乱れ
最後の夜に浴衣着て
縁日覗いて大花火
ただ幽霊なので里帰り
Bメロ
儚い恋などを憂いて
無理矢理心と心中
S
季節心中~四季花月~
もう視えない貴方の
視てくれない心を抱いて
独り泡沫と消えていく
Aメロ
秋は楓を集めに
紅葉狩りと洒落こみ
枯れ木に落ち葉を踏み
手を繋ぎ歩ければもう
ただ幽霊なので握れない
Aメロ
冬は雪に紛れてただ
あれやこれやと忙しく
流れに乗せられ贈り合い
二年詣りへと幸福を
ただ幽霊なので送れない
Bメロ
儚い恋などを嘆いて
無理矢理心と心中
S
季節心中~四季花月~
もう触れない貴方の
触れてくれない心を包み
独り泡沫と溶けていく
Cメロ
終わりを迎えた
幽霊たちの宴
治らない恋煩い
酒を呑めど呑めど
酔いは訪れず
貴方に酔わされ
今さら戻れない
夢現から
Bメロ
儚い恋などを望んで
無理矢理心と心中
S
季節心中~四季花月~
もう逢えない貴方の
遇ってくれない心を遺し
独り泡沫とさようなら
LS(Dメロ?)
一人老いて遠ざかる
貴方の余生を境から
覗いて見送り消えた
留まる思念に時を経(へ)
見知らぬ二人の恋に
焦がれと妬みと慈しみを
繰り返し眺めた
季節心中~四季花月~
アウトロ
忘れた頃に独り
淡い泡沫となり
今宵は越えていく
幕下がり眠るように
名も忘れた花が散る
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