窓を突き抜け夏の夜明け告げる蝉時雨
目を覚まして固く閉ざされた窓を開け放つ
絡み付くような物憂げな空気を肌で受け
夢のような遠い記憶が蘇る
まばゆい陽射し乾き切らないアスファルトの匂い
ただそこに何一つ変わらない夏があった
忘れられなかったあの夏の日の記憶を
君との淡く儚い日々をくだらない
馬鹿を言い合う駅までの道
部活終わりのあの日の夕暮れも
全部君が見せてくれた世界
少年は
永遠を願った叶わないと知りながら
「未来は見たくない」未来からずっと逃げてた
はるか彼方積乱雲 生命が騒がしい夏の
遠い遠い過去と未来繋ぐ話
誰かの幸せを眺めて陰で羨んだ
青春なんてくだらない妄想だと思ってた
けど今遠くでも確かに残る記憶のかけらが
揺るがない青春の証なんだ
駆け抜けた重い風で君の髪がなびいた
夏のいたずらに身が震えた
1人きり青藍の夜空眺め何度も問いかけた
止まらない時の流れ恨みながら
好きなバンドが見る影もなく散り散りになったり
夢を諦めたり全てを投げ出したくもなった
いつか君の記憶も時間に溶けゆくだろう
いずれ僕の記憶も…
今年もまた名もない命が騒ぎだす
遠くで雲が空を突き刺す
あの日と同じ景色同じ喧騒
あの人だけがいないいつもの夏
澄んだ夏空の下へ駆け出す
少年の日々に永遠の別れを告げた
あの日の景色は忘れないよ未来へ
辛いことも心残りも悔いも喜びさえも全部置いて
進む振り返ることはせずに
いつだって
「今」は常に「過去」へと姿を変えていく
光の速さで思い出は流されてゆく
二度と巡ることのない夏に想い馳せ空を見上げた
風がやむ刹那
変わらなく白い雲が高く高くそびえている
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