君は何で僕の家に居るのだろう
鍵はあげたけれど
いつもほんとにいつも居るよね
なんて、自惚れた

出来もしないくせに包丁を握る
覚束無い　真面目な目
帰宅してジャケットも脱がずに

2分と30秒は空中分解して
残りの29秒で紡いだ　言葉を
総合計の179秒間全部に
言葉の無い愛を語る
君に

そんな事もあったななんて空を見る
誰もいない台所
いつもほんとにいつも居たのに
気づけばひとり

出来もしないくせに包丁を握る
震えている　思わず笑う
シネマの様　忘れる事も許されず

2分と30秒は溶解霧散した
残りの29秒で絶望　崩れて
総合計の179秒間が長く
神を呪う事さえ忘れ
「嘘だ」

君が好きだった僕の髪
君が好きだった僕のスーツ
君が好きだった僕そのもの
全部全部グチャグチャ

2分と30秒は空中分解して
残りの29秒が重たく微笑む
総合計の179秒間を全部
君に

2分と30秒で神様を呪いつつ
残りの29秒で愛しているよと
総合計の179秒間を超えて
今から君に会いに行く
君に